二人に一人はがんになる時代に [医療]
がん患者の負担は軽くなっていますか
厚生労働省のHPに「がん対策協議会」の資料が掲載されています。そこに、患者委員から連名で、医療費の経済的負担の軽減を求める要請が載っています。その前文に、この意見は、故金子明美委員の遺志を汲むものであると述べられています。その金子さんのことを取り上げた『』を読み終えました。そこには、次のように指摘されています。高額療養費の払い戻しに関連するものです。
「明美さんは夫の健康保険に加入し、保険料も欠かさず納めていた。明美さんが窓口で支払っていた一か月約一○ 万円の治療費は、本人負担額の三割で、全額ではない。そして明美さんは、高額療養費制度も利用している。しかし、そこに立ちはだかる壁があった。払い戻される時期だ。以前は、入院も通院も、治療費の自己負担分三割を窓口で支払い、三か月後に高額療養費の払い戻しが入金されるというのが基本だった。二○ ○ 七年からは、入院の場合に限り、あらかじめ「健康保険限度額適用認定申請書」を所属する健康保険に提出し、「健康保険限度額適用認定証」の交付を受け、その認定証を窓口に提示すれば、支払い時に限度額の差額が返ってくる、すなわち、退院時に自己負担分の八ー九万円程度を用意していればよいことになった(差額べッド代や食事代の一部は別途自己負担)。
ところが、通院の場合は以前のしくみのままなのである。つまり、3カ月経たないと差額が戻ってこない。抗がん剤の通院治療で、たとえば一か月一○ ○ 万円の医療費がかかった場合、窓口で三○ 万円を3か月間、九○ 万円払った後でないと、差額が戻ってこない。抗がん剤の種類を切り替え、価格が上がると、立て替える金額は増える。これが、がん患者にとって、大きな負担になっている。抗がん剤治療は、入院から通院へと変化している。制度が、その実態に適応していないのである。」
高額療養費のことはある程度知られていると思いましたし、それで対応できるのではと最初思いました。しかし、協会けんぽが実施した調査でも、知っている人は5割だという。さらに、前払いの額が半端ではないということです。金子さんのすごいのは、誰もが、命とお金との関係を取り上げにくいのを率直に問題にしたことだと思います。この通院主体の治療法になっているのに対応できていないのは「がん保険」もだと言います。保険の多くが、通院によるものがどれだけ続くのか計りかねているようです。二人に一人ががんになっているそうです。夫婦であればどちらかがなるわけです。それに対応できていない仕組みというのはどうしてなのでしょう。








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