今こそ「自粛」を [震災]
今こそ「自粛」を
もう11月なのです。今もなお被災地のことが頭から離れません。復興大臣から叱られた知事のいる仮設住宅の寒さ対策が一番遅れているという。この人は目新しいことを言って注目される。それであれば「今こそ自粛を」と呼びかけてはどうかと思ったのです。民放ではほとんど被災地のことは伝えられませんし、新聞も原発以外の記事はほとんど見なくなりました。忘れてはならないことが葬り去られようとしているように見えます。NHKは追いかけていますが・・。
「あの頃はよく泣いた。廃嘘に立って手放しで泣く老人の写真に泣き、震災の一週間後にあった従兄の葬儀では泣かなかったのにその翌日の親友の娘の結婚式で花嫁姿に泣き、東北の 被災地に入った看護師の報告のブログに泣いた。 あれから何か月もたって、復興の遅滞と放射能の恐怖がもっぱらの話題になり、最初の日々の衝撃はメディアの表面から遠のいたように見えるが、ぼくは死者と行方不明者のことをまだ遠いものとできない。津波の映像を何度となく見直し、最初に見た時の衝撃を辿り直す。「河北新報」や「朝日新聞」など各紙、が出した最初の一か月の縮刷版を読み返す。「サンデ ー毎日」緊急増刊の写真集を見る。あるいは昭文社の『東日本大震災復興支援地図』を何度となく開き浸水域の広さにため息をつく。
薄れさせてはいけないと繰り返し記憶に刷り込む。 あの時に感じたことが本物である。風化した後の今の印象でものを考えてはならない。」(『春を恨んだりはしない』池澤夏樹)

- 作者: 池澤 夏樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/09/08
- メディア: 単行本
「社会は総論にまとめた上で今の問題と先の問題のみを論じようとする。少しでも元気の出る話題を優先する。しかし背景には死者たちがいる。そこに何度でも立ち返らなければならないと思う。 がれき 地震と津波の直後に現地で瓦礁の処理と同時に遺体の捜索に当たった消防隊員、自衛隊員、 警察官、医療関係者、肉親を求めて遺体安置所を巡った家族。たくさんの人たちがたくさんの遺体を見た。彼らは何も言わないが、その光景がこれからゆっくりと日本の社会に染み出してきで、我々がものを考えることの背景となって、将来のこの国の雰囲気を決めることにはならないか。 死は祓えない。祓おうとすべきでない。」
(前掲)
私もまたなにもできないが、死者のために祈ることはできると思います。さらに、家族を失った子どものためにも。
共通テーマ:日記・雑感






一人一人悩みも経験も違います。
そしてその一人一人の事は
本当につっこんでいかないとわからないことでもあり、
とても難しいですね。
by 月夜 (2011-11-01 07:18)
by すずめちゃん (2011-11-02 17:35)