安らぐような話も欲しい [寛容な社会]
安らぐような話も欲しい
今週のイチオシ「いわせてもらお」(朝日新聞)
「◎日々のお務め
5歳の孫に「幼稚園はいいな。毎日遊んでるだけだろう」と言ったら、さらりと一言返された。「おじいちゃん だって、ぼーっとしてるだけ じゃん」。でも、それも楽じゃないんだぞ!(埼玉県戸田市・見てないようで見ているものだ、と感心しきり-70歳)
日々、厳しい話が多いが、それだけだとやはり前向きにはなりにくい。身の回りにそんな話があればと思うが、平凡な日常にはかすりもしないので、朝日新聞のコラムからです。
「振り込まれ続けた2千円」として、会社を興した41歳の方の話です。
「「好事魔多し」とはよく言ったもので、大型企画に背伸びをして手を出し、持ちこんで
きた人物にだまされる形で、結局2千万円近い負債だけが残った。給与の遅配が続き、社員も次々と辞めていき、最後は社長ひとりだけが残った。」
「独身のTさんは、両親と一 緒に住んでいたが、やがて家にも帰らなくなり、事務所で寝泊まりするようになった。当然、収入もゼロに。会社の銀行口座にも残高はほとんど残っていないはずだった。なのに、なぜかいつも2千円程度の金額が残っていた。何かの仕事の入金ずれの一部だろうと深く考えもせず、毎 回、全額を引き出しては食事 と銭湯通いに使った。 電気とガスは止められてい たが、家賃を催促された覚え もなかった。それらに何の疑 問も持たなかったのは、やは り心を病んでいたからだ。」
人間不信に陥っていたが、「 人づきあいこそクスりだっ た。病状は徐々に回復した。 事務所に引きこもっていた 間の2千円の謎もようやく解 けた。父親が大きなお金だと 何に使うかわからないと、2 日おきに振り込んでくれたものだった。家賃の件も合点がいった。
下町の職人だった父が、税務署の人から振り込みの使途不明金を追及され、それに対して母が鬼のような形相で反論していたと、弟から笑い話のように聞かされた。」という。
人を信頼する力を取り戻し社会復帰を果たしたという。
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