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博多のアレコレも [読書]

 

 

今年最初に読んだ本は昨年末亡くなられた葉室麟氏の『

』です。博多の絵師里緒と里緒付のお文の男女の愛と肉親との愛憎を軸に様々な愛が登場します。気が付いたのは『濡れ衣』の発祥とされる「濡れ衣塚」ことなど博多の蘊蓄が随所に出てきます。

箱崎という地名があますがそのいわれについて

「神功皇后が三韓征伐から帰国し、宇美の地で応神天皇を産んだ際、その御胞衣(おえな)を箱に入れて浜に埋め、その印に植えた松を筥松(はこまつ)と呼んだことに由来するといわれる。」

宇美(うみ)というのは現在の糟屋郡宇美町の宇美八幡宮が応神天皇が産まれた地としてまつられています。また、筥松というのは以前は「箱崎松原」などという地名があったと思います。

 次に博多山笠の関りで

「山笠をゆっくりと引いて町を練り歩くのがかつての習わしだったが、かねてから仲が悪かった恵比須流と土居流の山笠が、お互いを追い越そうと走ったことが評判になって、速さを競う 勇壮な〈追い山〉が行われるようになったという。」

さらに山笠の安全を祈った「〈お汐井取り〉は、山笠の時期に筥崎浜に祭の無事を祈るお浄めの砂、〈真砂〉を取る行事で、男たちは小さな竹籠に砂を入れて持ち帰る。日差しの中、締め込みだけの男たちの姿は精悍な 空気を漂わせている。」

もうひとつ「福岡藩には街道が六筋あり、二十七か所の宿場町が設けられている。長崎街道に属するものを<筑前六宿>といい、それ以外を<筑前二十一宿>と呼んだ」と。

 

物語は作者のやさしい眼差しに包まれて展開します。


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73歳 まだ若いとは言えず [読書]

 

 

『90歳。何がめでたい』というのが2017年の最初に読んだ本で、最期に読んだのが『

』(萩本欽一著)です。両方とも分かりやすいのが助かります。登場人物がたくさんになってくると誰が何をしているのかなど分からなくなってしまいます。それと、言葉が難しいと読むペースが遅くなります。2016年が67冊。購入金額が4万円弱で2017年も65冊と金額も100円台が違うくらいです。限界がよく分かります。

読んだ冊数はもっと多いのですが、半分以上が図書館のものですから、表紙だけを見て借りますので自分の好みとは違うことも多いです。欽ちゃんの本によれば70代はゴールだと思っていたという。だが、75歳になってスタートだという。大学にもいかれていますし。わたしはゴールだと思っていますが、それでは面白くないかもしれませんね。 


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「死ぬために上る」 [読書]

 

日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ (朝日選書)

日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ (朝日選書)

  • 作者: 島薗 進
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/02/10
  • メディア: 単行本


『日本人の死生観を読む/明治武士道から「おくりびと」へ』を読みました。著者の島薗進氏のお父さんの島薗安雄氏は医師で、てんかん学会の理事長もされた方です。死生観に影響を与えたという映画「おくりびと」は2008年の上映です。見た時の衝撃は今もあります。


ふとしたことから納棺師(おくりびと)を仕事にします。


妻は嫌悪します。


 


「美香「ふつうの仕事をしてほしいだけ」


大悟「『ふつう』って何だよ。誰だって必ず死ぬだろ。僕だって死ぬし、君だって死ぬ。死 そのものがふつうなんだよ」 死を人聞が生きていく上で避けられない当たり前の事実だとする考えが一不されている。死を避けて見ないようにする態度では何かが足りない。日本でこの見方が広まってきたのは新しいことだ。」


死は忌み嫌われています。 


「また、妻の美香が実家に帰ってしまって沈みがちな納棺師生活を続ける主人公、大悟と銭湯の 常連、実は火葬場の職員の平田正吉が橋の上から川面を見つめながら語り合う場面がある。上流 へと遡ろうとする何匹かの魚の横を同種の魚の死体が下ってゆく。 大悟「何か切ないですよね。死ぬために上るなんて。どうせ死ぬなら何もあんなに苦しまなくても」


正吉「帰りてえんでしょうの。生まれ故郷に」


 


無性に「ふるさと」に帰りたいのでしょうか。上映されてからしばらくして2011年3月11日の震災。テレビの画像からは死体が消され、棺桶が足りず奔走した人たちの話は無視された。表面的には死生観は動いたかもしれないが、文化としては動くほどまでいったかどうか。著者は「生と死は表裏一体」だという考え方がこの映画にはあるという。


 

 


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図書館は売り上げに影響しますか [読書]

 

 

出版社は図書館が売り上げを阻害しているというのでしょうか。

 

「(声 どう思いますか)11月21日付掲載の投稿「図書館から文庫が消えたら」

2017126日朝日新聞

     ◇

 ■ニーズに応える図書館尊重を

 家事手伝い 坂井節子(佐賀県 53)

 最近、図書館が出版社からバッシングを受けている。文庫本くらい、自分で買って欲しいという声も聞く。しかし、そうだろうか。

 文庫本になったからといって、買ってまで読みたいものばかりではない。借りて読むくらいでよいというものもある。図書館が購入してくれるから、読んでいる。図書館は出版社にとって、お得意様なのである。

 ベストセラーを複数冊購入して、貸し出すのも問題だという声もある。だが、それも図書館が税金を使って、買っている。図書館は大きな消費者なのだ。

 昔に比べて、図書館の蔵書やサービスは充実してきている。私が住む地域でも、図書館の分室ができ、本が借りやすくなった。図書館は市民のニーズを考えて、いろいろと工夫している。もっと図書館を尊重してほしい。

 ■本作った人への対価、抵抗ない

 無職 佐藤光宏(広島県 60)

 出版社さんの気持ちは理解できる。精魂込めて作った本が多くの人に無償で読まれては、さぞかしやるせないだろう。

 となれば、いっそ図書館の貸し出しを有料にしたらどうかと思いネットを見た。すると、「図書館法」なる法律があって、公立図書館では貸し出しなどに対価を求めてはいけないと規定されていた。こんな法律があるとは露知らず、知っていれば小説「図書館戦争」の読み方も変わったのにと思い、愕然(がくぜん)とした。

 とはいえ、原作者を含め本を作る作業に正当な対価が支払われなければ、いずれ本は無くなってしまう。私も本を作った人になにがしかの対価を払うことに抵抗はない。図書館法は1950年に作られたもので、現代のネット社会に即しているとは言い難い。読者、作者、出版社がいずれも納得できる「三方一両損」のような方策はないものだろうか。

 ◆読者の裾野広げてこそ

 糸賀雅児・慶応大名誉教授(図書館情報学) 文庫本の貸し出しをやめたところで、売れ行きが伸びるとも思えません。ただ、公立図書館は税金で運営されています。教養書や専門書など公共の利益につながり、図書館が買い支えるべき他の出版物もありますから、文庫本の購入や貸し出しの優先順位の見直しはあってよいでしょう。

 一方、利用者は文庫本に限らず、本という商品を入手したいなら、お金を払うか(書店で購入)、時間を払うか(図書館で順番待ち)すべきです。まさに「時は金なり」なのです。

 実証的なデータの裏づけがない議論は、これまでも水かけ論に終わってきました。今後は、出版社・書店と図書館が連携してイベントやフェアを開催し、読書人口の減少を食い止めるほうが、それぞれの顧客の裾野を広げる意味で建設的だと思います。(一部引用)

 

図書館に置かなくなったら売り上げが伸びるのだろうか。そこのところが軽く見られているように思う。

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『大遺言』を読む [読書]

大遺言:祖父・永六輔の今を生きる36の言葉

大遺言:祖父・永六輔の今を生きる36の言葉

  • 作者: 永 拓実
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/06/30
  • メディア: 単行本

 

『大遺言-祖父永六輔の今を生きる36の言葉』(永拓実)は、タイトルのように永さんのお孫さんがまとめられたものです。

 

「今を生きる言葉10

生きているだけで面白い。 今か1番楽しく、喧嘩しているくらいが一番幸せ

 

最近、世界幸福度ランキングというものを大学の授業で学びました。2017年、日本は51位、GDP(国内総生産)、経済的な豊かさは世界3位の日本が、幸福度では51位。近年このギャップが問題視され、「今を楽しむ」ことが大切だとよく言われています。(略)

今を楽しむというより、ふとしたときに「今、楽しいよな」と気づく余裕を持つこと。それだけで充実感は大きく変わるのかもしれません。」

 

ここでも分かることは誰かがもうかっているということですね。

 

また、いじめた側は生きる財産にはならないが、いじめられた側は後の人生に生かすことができるとも。

 

永六輔という人の生き方が活写されています。

 


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打撃不振は [読書]

 

 

過日、楊貴妃の日本亡命説の話を聞きました。山口には墓まであるというが、荒唐無稽な話だという。

 

「筑肥線でホームドア実験 パイプで軽量化 JR九州

20171122日 西日本新聞

JR九州は21日、福岡市西区の筑肥線九大学研都市駅でホームドアの実証実験を始めた。同社が在来線でホームドアを設置するのは初めて。工事費用は約4千万円。約1年間実施

(以下略)」

 

やっと始まりましたが進捗が遅いのは・・・・。

 

新聞のコラムからです。

 

「デスク日記

 読書の秋。本好きで、毎週日曜の新聞の書評コーナーが楽しみだ。本紙では「読書館」。「ずしんと胸に響く一冊」「魅惑に満ちたラストにぼうぜん」と書かれたら、もう本屋に行くしかない。自分の趣味、嗜好(しこう)とまったく重ならないのに、かけがえのない一冊に出合うことがある。

 ただ、書評に泣かされることもある。「ネタバレ」だ。そこまで書いては駄目でしょうとツッコミを入れたいぐらいにあらすじを書く、締めの見事さを内容に触れつつ称賛する、推理小説で「実はこの男の一言が全ての鍵」とほとんど犯人名指しの表現…。(以下略)2017/11/22付 西日本新聞朝刊=」

 

新聞を読んだり、本を読んだりは大事な時間です。本は図書館に頼っています。気になるのは、出版サイドからの図書館規制の話です。新聞も読まない若者が増えていますが、図書館論争にはなりません。打撃不振をバットのせいにしている打者のようで。

 

 

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図書館のせいか [読書]

 

 

 

「花時計

「こんな選挙は初めてだ」。国政選挙に何度も関わってきたという労働組合員が驚いていた。衆院選の期間中、福岡のある選挙区から出馬した候補者の事務所に、市民20人以上が「党を応援したい」とボランティアを志願してきたからだ「何か手伝えることはないですか」。ほとんどが選挙活動は未経験者だったが、ビラ配りやはがきの宛名書き、電話での投票依頼などを担った。「自宅から一番近い、支持する党の候補者の選挙事務所をネットで探した」と いう人もいた陣営にとつては貴重な入手だった。また「党の理念や政策に、突き動かされた方からの無償の支援。とても重たいし、候補者は裏切れないよね」との声も聞いた。有権者が政治家に緊張感をもたらす方法は、投票以外にもあった。(三重野諭)」(2017112日西日本新聞)

 

図書館が本の売り上げを減らして、著作者の収入にも影響しているという声が多い。果たしてそうなのでしょうか。一般的に本を読まなくなったし図書館利用が増えたというがどうも違う気がします。高齢者が増え、年金生活者が増えことと低賃金での購買力の低下もあるのではないか。そのことを抜きにした図書館批判はどうなのでしょう。

 

「笑いを誘った帚木氏の講演  70

「本に恋する季節です」が標語の読書週間です。先日、思いがけず作家帚木蓬生さんの講演会に行くことができた。ユーモアあふれる講演だった。正しい読書法、それは買って読むこと。もっと正しい読書法は買ったことを忘れてまた買うこと。正しくない読書法は回し読みすること、図書館で借りることと笑いを誘った。 納得です。自分の本としてページを折ったり、傍線を入れたり、感動箇所を読み直したり。本屋さんに行けば、読みたい本ばかりで、

つい買ってしまう。でも、本が増え、始末に因り、何回も捨てたり、人にやったりで、最近は図書館を利用する。が、新刊書は待ちの状態。すぐには、借りられない。帚木さんが言われるよう本を買うことが作家や版元を育てる。印税は作家に大事なこと。今日買った本は「守教上下」で、本人のサインをもらう。「ノーベル賞をもらってください」と言うと「この本の価値が上がるね」と笑われた。福岡県小郡市出身の精神科医。身近な出来事を深く掘り下げた小説が多い。楽しい一日だったねと友と言い合いました。福岡県は作家が多い。県民として誇り です」(同前)

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福岡詩人会議から [読書]

50年の歩みと作品集 定価2000円税別 電話 0942-75-5983

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筑紫野143号から
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クリックして拡大してください

 

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赤木圭一郎のこと [読書]

 

 

赤木圭一郎という俳優がいたことを知っている人も少なくなったのではないか。1961年に事故死した。当時、日活映画では小林旭・宍戸錠そして赤木などが活躍していました。私が高校時代、唯一の娯楽だった映画を羽犬塚で見て、隣町の瀬高町であるというと自転車ででかけていました。そんなことを思い出したのは『

美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか

美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか

  • 作者: 佐藤剛
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: 単行本

』を読んだからです。美輪さんは、当時は丸山明宏でした。

 

出会いは「カワンターに座っていた先客の赤木を馴染みのバーテンに紹介されたのだ。赤 木はそのとき、二一歳の大学生だったが、次々に主演映画が封切られてスター街道を驀進中だった。「僕はあなたが出ている映画を妹と一緒に観に行きました。とても良かったです」と言われた出逢いのきっかけにも、映画『永すぎた春」が関係していた。 丸山明宏はその日、上野まで出かけて借金しに行ったが、断わられて気落ちしていたところだった。そこに芸能界から忘れられつつあった自分のことを、赤木は映画で観て好印象を持っていてくれた。話をしてみると若いのにカフカやバルザックを読む、繊細な文学青年だということが

わかって、そこから意気投合した。テレ屋かと思えば大胆になり、無口かと思えば饒舌になる。陰気なようだと思っていると、手のひらを返したように陽気になったりする。芸能人らしさが微塵もない、純粋な少年のような印象だったという。

二人はその晩、赤木のクルマで横浜の山下公園までドライブに行った。」

 

赤木の素顔を知りえることなどなかったので驚きであり、二人は急激に親密になるという。だが、赤木の事故死という悲惨な結末が待っていたというのです。


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本を買えない人は [読書]

 

 

図書館が出版業界と著作者の利益を圧迫しているという指摘があります。

新聞の投稿欄からです。

 

「出版守るため 図書館一考を  67

時々、図書館を利用する。ずっと心配していたが、やはりというか。全国図書館大会で文芸春秋の社長が、国内の文庫市場が毎年5%以上縮小して経営に大きな影響が出ている現状を説明した上で「できれば文庫の貸し出しをやめていただきたい」と呼び掛けた。納得です。文庫本に限らず、最新本も遅れて貸し出すべきです。作家の印税収入と版元の経営を守る。そして、街中の書店がいつまでも続くのが希望です。小中学校の図書室は例外です。子どもには多くのことを学ばせたいからです。今年のノーベル文学賞のカズオ・イシグ口氏の本がすごい人気で、ある図書館では5年待ちとラジオで知りました。解決策として、図書館は貸し出しを5年止めたらいかがでしょう。待てない人は書店で自費で購入すれば済むことです。一種の「官業」が民業を圧迫してはいけません。(以下略)」(20171030日西日本新聞)

 

文庫の貸し出しだけでいえば、文庫だけの本もあります。買える人は良いが・・・。そもそも出版不況は図書館の影響なのかという問いもあります。本を読まない人が減り続ければどうかしないと解決しません。いい知恵はないのでしょうか。

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