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ある家族 [障がい者問題]

 

 

今日のニュースのなかでは、「本能寺の変」は明智光秀の信長への私怨でなく、足利幕府の再興を意図したものだという古文書がみつかったという。何かすっきりとした。光秀のひょあうかも変わるのではないか。

 

障害児を養子にしたという家族には教えられます。

 

「みいちゃん家族になろうよ ダウン症の子、養子に迎える 山本奈朱香

201797日 朝日新聞

 

■小さないのち みんなで守る

  障害児、二重のハンディ 育ての親にも支援乏しく

 結婚から2年、夫が無精子症だと分かった。障害のある子を授かる可能性についても話し合った上で不妊治療、そして特別養子縁組へ。「妹」として2人目に迎えた女の子はダウン症で成長はゆっくりだが、一家の「癒やし系アイドル」だ。そんな事例から、実父母が育てられない障害児の育ちをみんなで守っていくことについて考えたい。(山本奈朱香)

 「寝る前に『みいちゃん、かわいいなぁ』って言うんです」

 奈良県橿原(かしはら)市の自宅で、樋口藍子(らんこ)さん(32)が、長男の一絆(いっき)君(3)と生後10カ月の心絆(みいな)ちゃんを見てほほえむ。心絆ちゃんはダウン症で成長はゆっくりだが、最近は笑顔が増えてきた。藍子さんいわく「わが家の癒やし系アイドル」だ。

 藍子さんと夫の裕勇(ひろとし)さん(35)が結婚したのは2010年。なかなか子どもを授からず、検査を受けたところ、裕勇さんが無精子症だと分かった。「何も手につかなかった。一生子どもを抱くこともないんかな、と思った」と振り返る。

 障害のある子が生まれる可能性についても夫婦で話し合い、不妊治療に取り組んだ。でも、妊娠には至らなかった。

 夫婦2人でもいいかな、とも考えたが、諦めきれない思いがあり、特別養子縁組を仲介している民間団体に登録。障害児も積極的に縁組しているNPOで、障害のある子と縁組する可能性についても説明を受けた。裕勇さんは悩みつつも「僕のところに来てくれる子どもやったら、どんな障害があっても僕の子や」と藍子さんに伝えた

 14年、生後まもない一絆君を養子に迎えた。実母とも心でつながっていたいと、名前には「絆」の文字を入れた。「天使が舞い降りたみたい。人生がバラ色に変わった」と裕勇さんはいう。

 それから2年。一絆君にきょうだいをと考えていたところ、団体から「ダウン症のお子さんを受け入れてくれますか」と聞かれた。藍子さんは「もちろんです」と迷いなく答えた。

 ただ、裕勇さんには不安もあったという。小学校の時、ダウン症の同級生がいじめに遭い、母親が泣いている姿を見た。裕勇さんの母親からも「苦労するのではないか」と、考え直すよう言われた。(以下略)

    ◇

 〈特別養子縁組〉 実父母が育てられない原則6歳未満の子どもと、子どもが欲しい別の夫婦が縁組し、戸籍上の親子になる制度。夫婦が家庭裁判所に申し立て、6カ月以上の試験養育期間後、家裁の審判で成立する。実父母は親権を失う。2015年までの10年間で3804件成立した。」

   

いろんな家族のカタチが受けいれられる社会であってほしい・


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障害者問題のトピック [障がい者問題]

 

 

「沖縄タイムス+プラス プレミアム201791 16:35電子版

障がい者の解雇、沖縄で急増なぜ? 前年度比3.4倍、A型事業所が98

 

 沖縄労働局が2016年度に受理した「障害者解雇届け出数」が88人となり、15年度の26人から約3・4倍に増加したことが31日分かった。労働局は、解雇した事業所・社の内訳は明らかにしていないが、そのうち98%は障害者就労継続支援A型事業所による解雇が占めたと説明している。(以下略)」

 

他県でもA型事業所での解雇が続いています。障害者施設では給料にあたる「工賃」が1万円を超す程度だったのに対して、その解決策として最低賃金を保障する働く場として制度が始まりました。規制緩和が続き、それの対策として障害者雇用助成金と支援の報酬を重ねて支給することになり、株式会社の参入を進めました。ところが、最賃を支払うが、助成金等から充てるなどが続き、制度の趣旨とは違うとしてその規制を求めました。問題の中心は株式会社の参入の是非です。事業の継続性が破綻したのです。社会福祉に利益を求めることが制度としてなじむのかどうかが問われています。

 

精神障害者の差別的表現は社会に残っています。ですが、障害者権利条約の批准国の副総理が言っては取り消すことが続くとは情けない。

 

「麻生副総理、講演で差別表現 指摘に「不適切でした」

9/2() 23:43配信  朝日新聞デジタル

 麻生太郎副総理は2日、10月の衆院愛媛3区補選の応援で訪れた愛媛県西条市での講演で、祭りの参加者を「きちがいみたいな人ばかりだ」と述べ、精神障害者を差別する表現を使った。補選は祭りと時期が重なり、麻生氏は「ここのお祭り大変だ。そういった時に選挙なんてやれる。選挙を一生懸命やっている人はお祭りを一生懸命やっている人。俺のとこ(の選挙区の祭り)は7月14日だけど、この時になったら、ほとんどきちがいみたいな人ばっかりだ」と語った。

  麻生氏は講演後、記者団から指摘され、「不適切でした」と述べた。

 麻生氏は先月29日、横浜市で開いた自らの派閥の研修で「少なくとも(政治家になる)動機は問わない。結果が大事だ。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんだ」と問題発言。翌日、不適切だったとして撤回したばかりだった。」

 

 

 

 


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本末転倒? [障がい者問題]

 

 

「JR進む鉄道合理化

無人化筑豊線 

カメラ導入、職員巡回

視覚障害者から懸念 住民は一定の理解 

 

R九州が鉄道事業の経費削減を進めている。人口減少が進む中、赤字が続く事業の収 支改善を図り、鉄道ネットワークを維持する狙い。だが、合理化を巡っては、安全性やサービスの低下を懸念する声もある。今年3月のダイヤ改正に合わせ、「無人駅」を増やす 代わりに監視カメラで安全を確認するシステム を導入した筑豊線と、特急のワンマン運行を始めた日豊線を取材した。(田中良治、河野賢治)

 

JR九州が導入した安全確認の「スマートサポート ヌテーション(SSS)」。 福岡県内を走る筑豊線の若松(北九州市)—新入(直方市)12駅のうち、今年 3月までに無人化された11 駅が対象だ。 筑豊線のSSSは、中間駅(中間市)にサポートセ ンターを設け、オペレータ ー1人が常駐。各駅に設置した47台の監視カメラの映像で、異常の有無を確認しながら、利用者の問い合わせにはインターホンで応答する。ほかに3人のスタッフがおり、2人が各駅を巡回し、残り1人は障害がある人たちの支援などを担当しているという。駅の無人化を巡っては、安全性や治安悪化を懸念する声もあった。だが、3月まで若松駅長だったオペレーター担当の阿高宏さん(58)は「以前は窓口にいたため確認できなかった場所もカメラで見えるようになり、安全性は高まった」と強調する。利用者が危険な場所に立ち入った際には構内放送でに注意を呼び掛け、夜間に若者がたむろしていた時には、警察に通報するなどしてきたという。沿線住民からも一定の理.解を得つつある。通院のため新入駅を利用する直方市の主婦(79)は「ごみは少し気になるが特に不便はない」。同市の会社員女性(34)は「心配していた治安悪化も今のところ問題なさそう」と話す。北九州市若松区の会社役員男性(52)は「無人化よりも路線廃止の方が困る」と理解を示した。ただ、4月下旬に人身事故が発生した際、列車の遅れなどを伝える放送ができないトラブルが発生。中間市の視覚障害者団体「つばさの会」の進好司会長は「無人化するなら、設備や体制をきちんと整える必要がある。(障害者にとって)無人化は命に関わる問題だけに、より真剣に対応してほしい」としている。」(2017829日西日本新聞)

 

民営化で安全が損なわれるのではないかと指摘されていた。

そして、点数稼ぎのために障害者を除外しているという。知人にも経験者がいました。

 

「発達障害 対応悩む学校

平均点重視し除外「よかったのか」

全国学力テスト

識者「特性に応じた配慮を」

全国学力・学習状祝調査(全国学力テスト)で、発達障害の子どもへの対応を巡って学校現場が揺れている。小学6年と中学3年 の全児童生徒が原則対象だが、平均点アップを意識するあまり、学 校の判断で対象から外したり、保護者が自主的に休ませたりするケースも。個々の状視を踏まえてテスト免除は認められているものの、その判断に教師たちは苦悩を深めている。

 

福岡県のある小学校では 2年前、特別支援学級(自閉症・情緒障害)6年生 2人の成績を学校の平均点 に組み入れなかった。 1人は注意欠陥多動性障害(ADHD)で、もう1 人は自閉症スペクトラム障 害。いずれも級友とうまく 付き合えないなどの特徴がみられた。学習環境などによって理解に濃淡はあったが通常の教育課程を学び、テストの対象になっていた。「総合的に得点は期待できず、学校がそういう流れになった。でもあれでよかったのか・・・」と教員の一人 は今も悩む。同県の別の小学校では今 年4月のテスト当日、発達 障害の子どもの保護者から 「風邪で休む」と連絡があった。子どもは通常学級に 在籍していたが、前年まで の学力テストの問題をほとんど解けなかったという。 担任は「自主的に休んだの かもしれない。でも教職員がほっとしたのも事実だった」と打ち明ける(以下略)」(同前)

 

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長い鼻 [障がい者問題]

 

 

暑い。とても暑い。死にそうな暑さ。いろんな暑さを想像してみる。

 

新聞のコラムからです。

「三念帖

この7月で没後90年を迎えた芥川龍之介の短編『鼻』を 読み返してみた。長い鼻を気 にしていた高僧は、念願がかなって鼻が短くなった。しかし、周囲がそれを快く思っていないことに気付く。他人の 不幸には同情するが、不幸を切り抜けた 人には冷淡になる。人間のそんな二面性 を描いた作品だ▼子どもの貧困対策が脚光を浴びたかと思えば、ブランド品を持つ貧困家庭の子どもがたたかれる。逆境に負けずに努力する障害者は称賛され、「感動ポルノ」なる言葉も浸透してきた。 その半面、仲間と楽しそうに闊歩歩する障害者は通りすがりの人に舌打ちされる。 そんな例は枚挙にいとまがない▼昨年7月の障害者支援施設「津久井やまゆり園」(相模原市)での殺傷事件を受け、同園入所者家族の話を聞いて歩いた。事件前も後も、社会の二面性に苦しんでいた。自身の二面性にも向き合い、心情を吐露する人もいた。やり場のない怒りとあきらめがそこにはあった。その言葉の数々にこの事件の本質があるように思えた▼『鼻』の主人公は、結局は元の長い鼻に戻った。そして、ありのままの自分に自信を持ち、気分が晴れる。一方、人間の二面性に恐れを抱いたのか、芥川は35歳の若さで自らの命を絶った。87日は「鼻の日」。芥川が『鼻』に込めたテーマを我が身に照らしながら、この短編をもう一度読むつもりだ。(福田敏克)」(福祉新聞87日)

 

「津久井やまゆり園」での二面性についてはよく知りませんが、車いす使用者の飛行機の乗車についての経過で、この障害者については日ごろからのクレーマーだという非難がネットで繰り返されました。何か物いえばケチをつける。社会の差別構造は岩盤より固い。

 

 

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可哀想な存在か [障がい者問題]

 

 

偏見は障害者にも、施設職員にも、まったくないとは言えないと思います。しかし、研修などで基本的人権などについて学ぶことで軽減されると思う。遺伝子診断後、中絶する人がほとんどだということは偏見はなくても「可哀想な人」なのではないか。

 

新聞のコラムからです。

 

「春秋

 

 生まれた時に脳性まひを患った堀江菜穂子さん。話せず手足もほとんど動かない。22年間、寝たきりだ。「心をかいほうするためのしゅだん」として、わずかに動く指先で詩を書いている

▼いまつらいのも/わたしがいきているしょうこだ/いきているから つらさがわかる/しんでいったともだちは/もうにどと ともにつらさをあじわえない/いまのつらさもかんどうも/すべてはいきていてこそ/どんなにつらいげんじつでも/はりついていきる(「いきていてこそ」)

▼相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件から1年が過ぎた。殺人罪などで起訴された元職員の男は、障害者は「不幸をばらまく存在」「いなくなればいい」と今も主張しているという

▼異常な事件だが、異常な考えの人の犯行だと割り切れない。犠牲者19人は遺族の希望で匿名のままだ。家族を失った上に、理不尽な差別や偏見を恐れねばならない現実がある

▼〈たくさんの人のなかで/わたしとおなじ人げんは/ひとりもいない/それがどんなに ふじゆうだとしても/わたしのかわりは だれもいないのだから/わたしはわたしのじんせいを/どうどうといきる〉(「せかいのなかで」)

▼偏見などないと思っていても、「かわいそうな人」と見てはいないか、と自問する。現実に「はりついて」生きる姿をそのまま受け止めたい。詩集「いきていてこそ」(サンマーク出版)から。=2017/07/28付 西日本新聞朝刊=」

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原因に向かい合っているか [障がい者問題]

 

 

本当に事件の本質に向かい合っているのでしょうか。私も含めて、遺伝子診断で障害児の可能性が分かれば産まないことを選択するのがほとんどです。障害者を産めば不幸な未来があると思っているからではないか。そのことを改善するということもなく、消極的な選択をしていないか。それを問うてみたい。

 

「悲劇1年心の傷深く 相模原事件

「支え合う社会に」に献花の人びと

 戦後最悪とされる犠牲者を出した相模原殺傷事件は、知的障害者施設「津久井やまゆり園」 の入所者19人の命を奪っただけでなく、障害者に関わる人々の心も傷つけた。26日、献花で園を訪れた住民や施設関係者は、今も気持ちの整理をつけられないまま無念さを口にした。

 

 相模原市内に住む垂水京子さん(60)は、知的障害があり施設を短期利用していた次男亮太さん(28)と一緒に献花台に花を手向けた。「経済的に自立できていなくても、支え合うのが普通の社会だと思う」と憤った。施設の元職員清水正法さん(69)は「少しでも快適に暮らしてほしいとの職員の努力を無にされた。同じように差別意識を持っている人はまだいるのではないか」と不安そうに話した。以前、近所に住んでいたという東京都八王子市の長田茂さん(57)は「1年たっても納得できないし、ふに落ちない」とやり切れない様子。施設近くの公民館では、住民ら約30人がしのぶ会を開催。「職員と囲碁を楽しんでいた」「サツマイモやシイタケの栽培をしていた」といった犠牲者の生前の様子に耳を傾け、面影をしのんだ。神奈川県庁では事件を受け4月に新設された共生社会推進課の職員が「ともに生きる」と書かれたTシャツを着て誓いを新たに柏崎克天課長(53)は「背景にある差別をなくす取り組みを継続したい」と強調した。」(2017727日西日本新聞)

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知的障害者が暮らす場は [障がい者問題]

 

 

 

「貧困と生活保護(50)

原記者の「医療・福祉のツボ」

2017714日 読売新聞

コラム

貧困と生活保護(50)

 税金逃れの率は、生活保護の不正率より、はるかに高い

 生活保護では、前回説明したように、必要なのに利用できない人が大勢いることが最大の問題です。ところが、そう書くと、いや不正受給こそ問題だという意見が出てきます。不正受給は、特別に大きな問題なのか、筆者はそうは思いません。そこで、別の角度から検討してみましょう。収入や資産を申告するという意味で、性質のいちばん近い税金の申告と比べてみるのです。

 税金の世界では、所得などの申告額が実際より少ない場合を「申告漏れ」、そのうち偽装工作がある場合を「所得隠し」(脱税)と呼びます。ややこしいので、以下の説明では、両方を合わせて「税逃れ」と呼ぶことにします。

 国税庁は、税務調査の結果の集計を毎年、主な税目ごとに発表しています。それらの資料をもとに税逃れの率を計算すると、金額ベースで見た場合、生活保護の不正受給率と比べて数倍から10倍ぐらいあり、法人税、相続税、消費税では1件あたりの追徴税額も大きいのです。」

因みに生活保護の不正とされるのは全体の0.45%。その10倍が税逃れだという。

 

最近、相模原事件から1周年ということで新聞などが取り上げています。施設の再建では前のように大規模施設が望まれているという。それに対して小規模施設で地域に受け入れてもらえるようにしたらという意見があります。ここだけでなく、コロニーと呼ばれる大規模施設が山間部にいくつも寄り添うようにあるところがまだあります。それを見ると社会が遠ざけて、実態を見ようとしないようにしているように思えます。これで豊かな国とは言えないでしょう。

 

「知的障害者の生活は?=回答・上東麻子毎日新聞2017719日 東京朝刊

70年代に施設増え 入所進む

 

 なるほドリ 知的障害のある人って、どのくらいいるの?

  記者 

約100人に1人いるとされています。知的機能の発達が全般的に遅れていて、日常生活がうまく送れない場合もあり、18歳ぐらいまでに表れます。障害の特性は人によってさまざまです。知能指数(IQ)だけでなく、生活への適応がどの程度難しいのかによって障害の重さが判定されます。「放浪(ほうろう)の画家」として有名な山下清(やましたきよし)は知的障害者でした。適切な支援があれば、その人らしさを発揮(はっき)して生き生きと生活することができます。

Q 重度だと寝たきりなの?

A そんなことはありません。最も重い人でも歩けるし、会話ができる人も多く、適切な支援やサービスを利用してグループホームや1人で暮らしている人もいます。見た目には分かりにくく、理解されにくいのです。

Q 知的障害のある人に会ったことがないのはなぜだろう。

A 日本では1970年ごろから「コロニー」と呼ばれる都道府県立の大規模入所施設や社会福祉法人による施設の建設が相次ぎ、多くの知的障害者が地元や社会から離された場所で暮らすことになりました。81年の国際障害者年以降、ノーマライゼーションの機運(きうん)が高まり、地域で暮らす「地域移行」が進められるようになりました。それでも、施設で暮らす人の数はさほど減っていません。教育現場でも障害の重い子は特別支援学校に行くケースが多く、知り合う機会が少ないことが差別や偏見(へんけん)を助長しているとも言えます。

 Q 外国ではどうなっているの?

A スウェーデンでは60年代後半から施設への批判が起きて解体が進み、現在では長期の入所施設はありません。デンマークでも知的障害者が介護を受けながら一般住宅やアパートで暮らすのが普通になっています。(生活報道部) 」

 

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津久井やまゆり園事件から1年 [障がい者問題]

 

 

もう1年経つという。各地で記念の集まりなどが伝えられています。論点も出尽くしたように思いますが、政治の側からは、精神保健福祉法の改正法が出されたし、介護保険と障害者支援との一本化に向けたと思われる施策構想が示され、一部が実施されています。事件のこととは無縁なように思われます。

 

「津久井やまゆり園事件の衝撃

 ちょうど原稿を書いていた726日の未明、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で殺傷 事件がおきた。入所者19人が命を奪われ、27人が重軽傷を負った。容疑者の元職員は「障害者は生きる価値がない、いない方がいい」と、障害の重い人にねらいを定めて襲った。 ネット上には、容疑者に共感するかのような書き込みが見られ、いっそう衝撃が広がった。福島さん(福島智氏/東大教授・盲、ろう障害者/引用者)は、研究者として一人の障害者として思い悩んでいる。「これほど心が痛み、恐れを感じるのは、無抵抗の障害者の殺害が、『2重の意味での殺人』と感じるからだろうか。肉体的生命を奪う『生物学的殺人』と、人の尊厳や生きる意味自体を否定する 『実存的殺人』。だが魂が凍りつくようなこの不安の原因は、たぶんそれだけではない。私たちと容疑者が、まったく無関係だとは言いきれないと、どこかで気づいてしまっているからではないか」という。

障害の有無にかかわらず、労働能力が低いと評価された瞬間、社会から切り捨てられるからだ。経済的価値に基づく序列化、人間の存在意義の軽視、否定の論理とメカニズムは、しだいに拡大していき、最終的には大多数の人を覆い尽くすだろう」」(『ルポ希望の人びと』)

 

指摘されるような社会状況なのですが、日々生きる障害者にとって日々をどう生きるかが課題です。

 

 

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罰金で良いのか [障がい者問題]

 

 

「謝礼問題受け運営刷新

福岡市教科書調査委が会合

福岡市教育委員会の諮問機関「市教科用図書調査研究委員会」(森邦昭委員長)は、2018年度から市内の学校現場で使う教科書を選ぶための第1回会合を28日、市内で開いた。一昨年に表面化した、教科書選定に関わる教員が教科書会社から謝礼を受け取っていた問題を受けて運営などを刷新。採択の手順を透明化するため、PTAや有識者の委員を6人増やし たり、会議を公開したりするなど第三者の関与を強化した。(以下略)」(2017629日西日本新聞)

 

教員もカネに惹かれるのか・・・。

 

罰金ではどうかなと思う。もっと他の方法もありはしないか。

 

「声)障害者駐車場、不正利用に罰金を 64歳   2017715日朝日新聞

 最近の大型店舗や公共施設には必ずといっていいほど、障害者や高齢者など車の乗り降りや歩行に配慮が必要な人のための駐車スペースがある。良いことだと思う。

 ところが、これを不正利用する人もいるようだ。近所のスーパーで、青い車いすマークの区画に自動車を止め、足早に店内へ歩いていく人を何度か見かけたことがある。一見したところ体が不自由そうではないのだが、気後れして注意はできなかった。

 ある日、その店の意見掲示板に「特定の車がいつも不正利用している」と指摘があった。対する店長名の回答は「何度も注意しているのですが……」と歯切れの悪いものだった。

 以前仕事で駐在した米国では、障害者用駐車場の不正利用は罰金が科せられ、米国人の同僚から気をつけるよう注意された。さすが先進国だと感心した覚えがある。

 国内でもルールを守らない人には罰金を科してもいいのではないか。障害者が困るだけでなく、真面目に駐車場の空きを探している人が不公平に感じる。たばこのポイ捨てに罰金を科す条例があるのだから、同様に罰則を定めることができそうに思うが、いかがか。」

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『健太さんはなぜ死んだか』 [障がい者問題]

 

 

『健太さんはなぜ死んだか』』と

健太さんはなぜ死んだか―警官たちの「正義」と障害者の命

健太さんはなぜ死んだか―警官たちの「正義」と障害者の命

  • 作者: 斎藤 貴男
  • 出版社/メーカー: 山吹書店
  • 発売日: 2017/07/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

いう本を読みました。この事件は20079月、佐賀市で、中度の知的障害のある安永健太さんが仕事から自転車で帰宅中、不審者と間違われて警察官に取り押さえられ亡くなった事件です。裁判になりましたが、刑事・民事とも原告敗訴になりました。この裁判で見られたのは、障害者に対する理解というか、差別感情が底深いということをこの本を通じて確認しました。

 例えば、次の専門家の意見書が判決に影響を与えたのではないかと言う。

 

「激突した意見書

最終的に福岡高裁の判決に強い影響を及ぼしたと見られるのが、佐賀大学医学部准教授・川島敏郎の意見書(2015511日付)だ。警察官らが健太の知的障害を認識できていたとしても、〈恐慌状態に陥った健太が暴れている状況であれば有形力を用いて制止するのが、続発する事件、事故を予防する唯一の有効な手段と考えられる〉、〈有形力の行使の方法とし て、激しく声かけするよりは優しく声掛けをした方が望ましい。しかし、物理的な力を緩め るのは適切ではない〉などと、被告側に全面的なお墨付きを与えた点はまだしも、以下の箇所が関係者たちの注目を集めた。

 

成人となった知的能力障害者や自閉症スペクトラム障害者の場合、幼少期から障害が 存在するため、通常、その人物の障害特性を十分理解している人物(家族や関係施設の スタッフ等)の保護下にある。したがってこれら障害者が本件のような事件に遭ったり、 事故を起こすことがないよう、注意して監督し、本人の行動が適切にコントロールされるよう取り計らわれていることが通例である これに対し、薬物中毒者の場合、普段の日常生活では目立った問題がない場合が多く、 薬物の使用によって急激に行動が変化する。このため、本人を保護できる人物が周囲にいない状況で、一人で騒いだり、物を壊したりなどの奇行を起こすことが、他の精神障害と比較すると格段に多い。したがって、私が、当時現場にいたとしたら、薬物中毒を一番に疑うのではないかと思う。」

 

著者は薬物中毒に関するところが問題だと指摘していますが、知的障害者・自閉症の人たちは通常、家族や施設職員の保護下にあるというところがとても気になります。私が知る知的障害者の大半は「保護下」にあるわけではありません。知的障害者に対する偏見のように感じます。自閉症の方も作業所などに単独で通勤されている人は沢山います。この裁判では、施設の団体もたくさん原告を支援していますので、少し確認すれば分かるはずです。だが、この意見書が効果的だったとすれば障害者の理解はこの程度だったかととても残念に思いました。


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