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統計のトリック [社会保障]

 

 

 

予算編成に向けて国民負担増がラッシュです。選挙で勝ったのだからという理屈なのでしょうか。例えば、障害者関係では次のような加算の打ち切りが提案されています。

 

「○ 食事提供体制加算については、収入が一定額以下の利用者に対して、事業所が原則として当該施設の調理室を利用して、調理員による食事の提供を行った場合に算定可能。(ただし、一定の要件のもとで外部委託も可能。)当初は平成21年3月31日までの経過措置だったが、過去3回の報酬改定の際に延長し、現在は平成30年3月31日までとなっている。」

 

さらに、介護報酬、生活保護など社会保障全般の見直しもあります。

 

「論説 福祉新聞 20171127

報酬改定ラッシュ 宮武剛

統計の読み方は難しい

統計数値は「現実」を映す。同時に、統計数値だけで「現実」は把握できない。 来年度予算編成ヘ財務省は超低めの速球を投げ込んだ。財政制度等審議会に提出の社会保障分野の査定資料は178ページに及ぶ。来春は診療、介護の同時報酬改定、障害福祉報酬、生活保護の見直し等の改定ラッシュを迎え、いずれも巨額な公費が必要になるからだ。 その査定資料を見詰める と、疑問を感じる統計数値も散見される。 例えば、生活保護の一人親世帯の消費水準である。被保護世帯は生活扶助に児童育成加算、母子加算、教育扶助が上乗せされ月額178000(中学生1人 の試算)。これに比べ一般 低所得世帯は125000 (世帯年収300万円未満で子ども15)数字だけを見て、被保護世帯の優遇を感じる人も少なくはないだろう。だが、預貯金も持ち家も親族の支援もない。さらに親子共に、 人あるいはいずれかが病気や障害を抱え、親が働けないから保護を受ける。その生活保護の実態は数値だけでは見えない。

生活保護の最大の目的は 「自立支援」にある。子どもたちこそ「貧困の連鎖」から立ち上がれる存在だ。 一般低所得世帯は親族の支 援等があるにせよ、125000円で子育てが可能なのか、その方が気がかりな数値比較ではないか。(以下略)」

 

数字のトリックを見破って欲しい。

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10年後の90歳は [社会保障]

 

 

散歩していると灯油の移動販売車が童謡「たき火」を流しながら回っています。冬を迎えるのだという思いが強くなります。

 

老いてくると寒いというのも難敵です。いろんな病気もありますし、動くのがつらくもなります。

 

「(声)90歳、めでたい世の中になる? 79歳 20171031日朝日新聞

 佐藤愛子さんの「九十歳。何がめでたい」がベストセラーになり、読者から「痛快!爽快!」と好評だそうです。私も共感を覚えながら読みました。

 でも、今の時代だからこそ、佐藤さんのユーモアある毒舌を笑いながら読めるのかもしれません。私が90歳になった頃は、支えてくれる若者も大変でしょうが、年寄りにとって厳しい世の中になると思います。夫が介護施設でお世話になっていますが、将来も医療・介護の制度をこのまま続けられるとは思えません。

 今はまだ、車で往復3時間かけて山の下草刈りにも行けます。でも10年後、もし寝たきりになっていたら、人手不足の介護現場はロボットが主力になり、「そろそろ旅立ちを」なんてロボットに促されたりして……。寝たきりで長生きしては家族も全然めでたくないだろうなあ、などと気を回してしまうのです。」

 

私も読みましたが佐藤さんでもこうなのだから、私たちにとってつらい環境が待っていると思いました。それでもいいとする民意を選択したことなどは忘れても文句を言いたいが。

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世代間対立の不毛 [社会保障]

 

 

「福祉新聞」のコラムからです。

「三念帖

日本の100歳以上の高齢者は67824(915日時点、厚生労働省)で、過去最多を更新し続けている。政府は「人生100年時代構想会議」の初会合(911) を聞き、超長寿社会において 人々がどのように活力を持って生き抜いていくか、そのための経済・社会システムはどうあるべきかなどを検討し始めた

NHK107日に「人生100年時代の働き方」をテーマに番組を作っていた。番組には若い世代から、「働かないシニアのせいで、われわれの給料が上がらない」「若い世代の仕事を奪っている」などの声が寄せられ、高齢者からは、「年金だけでは生活できないから働いている」などの声も▼若い世代の所得は増えず、年金は支給が先延ばしされる現実が若い世代と高齢者の「世代間ギャップ」の底辺にあることがクローズアップされた印象が強かった。今回の衆院選でも社会保障がらみの重要なテーマになると注目していたが、各党の福祉関係公約には、「世代間ギャップ」を解消させるような公約は見当たらなかった▼制度の改善を含めると教育費の無償化は各党相乗りだ。高齢者の票を意識してか、各党は争点回避をしたように感じられたがどうだろう。僭越ながら、人生100年時代がきれいに花開くよう選良の皆さんには国会でしっかりした議論を期待したい。(若林平太)

 

若い世代の意見にはお年寄りはため込んでいるという情報で判断していないか。

「多くの高齢者は老後の生活に向けて、現役時代から貯蓄をしてリスクに備えている。その結果、2014年には高齢者世帯(2人以上の世帯) 平均貯蓄が2499万円に達している。また、高齢者世帯の一人当たり平均所得も192.8万円で全世帯の205.3万円と大きく変わらないこともあり、「負担力ある高齢者」論へとつながり、高齢者分野の社会保障 「改革(負担の増加と給付の削減)」が進められている。老後に備えるための努力が結果的に、高齢者自身の生活を圧迫することになっている。」(『高齢期社会保障の改革を読み解く』)

 統計では平均値ですが、上下の格差が大きいことが知られています。それと、病気をしたり、介護状態になれば莫大なお金になります。「金持ち老人」論は国民同士の反発を招いて公費負担を削る道具として利用される可能性が大きいと思われます。それは政府にとって都合の良いことにならないでしょうか。

 

「公的年金給付は、すべてが基礎年金を受ける1階部分、厚生年金は2階部分として基礎年金の上乗せの給付を受ける。さらに3階部分は、一部の民間サラリーマンには企業年金や厚生年金基金、公務員等には年金払い退職給付があるが、これは私的年金制度であって公的年金制度 とは区別される。

現在、公的年金制度は高齢者の生活の基本的部分を支えており、国民生活にとって不可欠なものとなっている。高齢者世帯の所得の約7 (公的年金と恩給で平均200万円)を占め、年金だけで暮らす世帯は6 割近くにおよんでいる。」(同前)

年金の実態は次のようなものです。

「伊藤周平教授も「月4万 円以下の年金生活者500万人、女性の年金受給者の32%が年間年金が150万円以下、年金生活者のうち最低生活費に満たない貧困世帯の割合25% (4世帯に1 世帯)としている。」(同前)

 

数字をみて議論していくべきだと思います

 

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「人間裁判」の人 [社会保障]

 

 

新聞の「聞き書きシリーズ」で朝日茂さんのことが取り上げられていました。社会保障の歴史のなかで原点とも言われる裁判だったのではないでしょうか。

 

「『闘士』は穏やかだった

日本社会事業大学理事長 潮谷義子さん

 

 今、格差や貧困が問題になり、憲法25条の「人間らしく生きる権利」(生存権) がクローズアップされていますね。1957年、生存権を真っ向から闘い、東京地裁に提訴した男性がいました。朝日茂さん(191364)です。戦争中に重い結核を患い、岡山県の療養所に長期

入院していた朝日さんは、生活保護法に基づく医療扶助と月額600円の日用品扶助を受けていました。月 600円は、2年に1枚の肌着、パンツ1年に1枚、足袋は1年に1足、ちり紙 1日に1枚半といった生活を想定して支給されていました。これでは憲法25 が定める「健康で文化的な最低限度の生活を営む」のは困難と主張します。喀血しながら権力に一人挑む朝日さんの姿は人々の感動を呼び、裁判は「人間裁判」と言われました。

裁判で国側証人の大学教授は「日本ではわらや草で用を足している階層がある。入院患者は保護されていると言ってもよい」と証言し、世論から猛烈な批判を浴びます。60年の一審判 決で朝日さんは勝訴し、そ の後の生活保護行政に大き な影響を及ぼしました。

日本社会事業大(東京)の小川政亮教授は、朝日さんの訴訟に原告側証人として関わっていらして、私たち学生にも朝日さんの裁判を傍聴させました。 私は朝日さんがどんな思いでいらっしゃるのか、尋ねたいと思いました。大学3年の時、佐賀に帰省する途中、岡山で下車して療養所を訪ねました。 朝日さんはとても痩せていらっしゃいました。浴衣のような寝間着がぶかぶかでした。突然やって来た大学生を嫌な顔一つ見せず迎えました。にこにこしながら「ここが本を読むところ」などと療養所内を案内してくれました。取っつきやすくて穏やかで、抱いていた「闘士」のイメージとは懸け離れていました。手記ではこう述べられています。
「終戦から戦後の混乱と
疲弊の時代、療養生活は破
壊され、私たちはまず何よ
りも、生きんがため、食わんがため、安静を必要とする患者でありながら病気を
なおすための運動をしなければならなかった」考えてみれば、権力と闘いたくて闘っている市井の人などいるでしょうか。ハンセン病の元患者の方々も水俣病の方々も、失った人間の尊厳を取り戻そうとしているだけです。そうした人々が生きにくい社会にしてはならないと思います。(聞き手一瀬文秀) 」(20161216日西日本新聞)

 

2年に1枚の肌着」というのはどんなに貧しい時代でもひどいものです。朝日さんを支えた小川政亮教授の名も忘れられない人なのではないかと思います。今の生活保護がこうした先人たちの苦闘の延長線上にあることに意味があるのだと思います。

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保育園に落ちたまま [社会保障]

 

 

 

「ニュース川柳

・5年過ぎまだ17万人の避難人

・人違い15の春を奪い去る

・原発も稼働を止める司法の手」(2016315日西日本新聞)

 

40年前、私の子どもたちを受け入れてくれる仕組みにはなっていませんでした。夫婦働いていると収入制限で認知症施設はダメ。多くの同僚が無認可に預けていましたが、妻の低賃金だと二人の子どもの保育園に払う費用で消えてしまいかねないものになっていました。その頃、「ポストの数ほど保育所を」という運動があったことを覚えている人も少なくなったのでしょうか。今回のブログに端を発した動きは、今の時代のアピールとして大切に育ててもらいたい。

 

「「保育園落ちた」私も 九州の母親から悲痛な声

 私たちも落ちた。「保育園落ちた日本死ね」とつづった匿名のブログが国会で取り上げられるなど反響を呼ぶ中、九州でも認可保育所に入れなかった母親たちの間でブログへの共感が広がっている。安倍晋三首相は当初、国会で「匿名なので確かめようがない」などと素っ気ない答弁をしていたが、認可保育所などに入れない待機児童は増えている現実がある。「認可外は高額で生活が苦しい」「もう子どもは産めない」。子育て世帯から悲痛な声が上がる。

 

 「利用決定とはなりませんでした」

 福岡市在住の30代の会社員女性は今年2月、申し込んでいた認可保育所に「落選」したとの通知を区役所から受け取り、落ち込んだ。2010年度から申し込んでいるが、一度も入所できていない。長男(6)と長女(2)は仕方なく認可外保育所に通わせており、月に約11万円も掛かる。認可施設の2倍だ。女性の給与は保育所料でほぼなくなる。月の手取りが約15万円の夫の収入で暮らす。

 「社会から滑落したような気持ちになった。収入が多くないと、子育てもままならないなんて、全然“1億総活躍社会”なんかではない」と憤る。(以下略)(同前)

 

そして、40年前と変わらない無認可の負担。何も政策がなかったに等しい。

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「保育園落ちた」 [社会保障]

 

 

ネットに母親が懸命に働き納税しているのに、保育園に入れないなんてあるのかという書き込みをしたのが反響を呼んでいます。

 

「(声)保育園落ちた、焦燥と不安の日々 37歳 201632日朝日新聞

 

 保育園の1次募集で、2歳の下の子は入園が内定したが、3歳の上の子は保留となった。

 私は4月から職場復帰する。正職員なので保育の必要性を表す指数は最高の10点だ。点数が同じなら、ひとり親かどうか、入所希望児に障害があるかどうかなどの条件や、所得の多寡が加味されて、入園の可否が決まる。つまり、わが家より苦しい立場の人がいたということである。

 「保育園落ちた日本死ね!!!」というネット上の投稿が話題だ。乱暴な文章だが気持ちは分かる。結果を見た時、私は大声を上げたらしい。一緒にいた友人によると、側(そば)にいた上の子がおびえていたそうだ。その時の衝撃、落胆、焦燥、不安は現在進行形。母親の心情を察してか、子どもも最近落ち着かない。2次募集の出た園に連日通い、疲れが出ているのかもしれない。

 2次で通っても2人を別の園に通わせることになる。家計に負担でも車を持つべきか。2次も通らなければ、経済的な負担の重い認証保育所か認可外保育所か。「もうすぐ入園だよ、うれしいね」。それだけのことが言えないでいる。」

 

アベノミクスは失敗ではないと総理は言う。それでは、なぜ、マイナス金利なのか。その説明ができていない。

社会保障費は高齢者が増えるから支出が増えると政府は言うが、実態は費用は削減されています。マスコミはこれも言いません。

 

「社会保障費の自然増は、前述の介護報酬の引き下げなどにより、2015年度予算で、概算要求時の8300 億円から4200億円と、3900億円も大幅に削減されて いる。 成立した安全保障関連法については、若者も含むあらゆる階層から同法案への反対の声が沸き起こり、国民的運動へと発展したが、社会保障改革については、改革の内容が複雑なうえに多岐にわたるため、国民の側からの大きな反対や批判(少なくとも、安全保障関連法案に匹敵するほどの大きな反対や批判)にさらされることなく、国民によく知られないまま、社会保障費の削減・抑制を目的とする法律が次々と成立している。」(「子ども・子育て支援新制度を中心に」伊藤周平〔鹿児島大学教授〕「経済」2016.1月号)

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「ふざけんな日本」 [社会保障]

 

 

この母親の叫びをマスコミも代弁できているのでしょうか。

 

「春秋 > 国勢調査で総人口が初めて減少した…

 

 国勢調査で総人口が初めて減少した。狭い国土にぎゅうぎゅう、の日本である。総人口が少し減っても慌てることはない。深刻なのは人口構成のいびつさだ

▼年代別の人口分布図を見るとよく分かる。子どもや若者が多い「ピラミッド型」の社会はどっしりと安定している。今の日本は真ん中が膨らんだ「つぼ型」。少ない若年層が多数の中高齢層を支える姿だ

▼人口減=少子化がさらに進めば、いずれ頭でっかちの「きのこ型」に。倒れそうな形のごとく現役世代が高齢者の福祉や年金を支えきれなくなる時代が来よう。前から分かっていたことだ。政府も少子化対策に全力、と言う。が、現状は目標にほど遠い

▼その無策ぶりに怒りをたたきつけたようなネットの投稿が話題になった。子を保育園に入れられず仕事をやめなければならなくなった母親の声か

「一億総活躍社会じゃねーのかよ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか」「子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?」「オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ」

▼「保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよ」「ふざけんな日本」。乱暴な言葉遣いはほめられないが、生々しい子育て世代の本音は、上滑りする政府のスローガンよりよほど胸に響く。

2016/03/01 西日本新聞朝刊=」

 

マスコミは政府の発表のオウム返し。活躍できるような幻想をふりまいています。そんなウソを見破っていることに筆者の反省がないのが気になる。放送法の停波問題では、政府は番組毎に審査するという。こういうことを言わせているのはマスコミの姿勢が示しているのではないか。

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社会保障の個々は負担増になっているのに [社会保障]







今年最後の図書館に寄ってきました。新刊書の売れ行きの悪い一因に図書館があげらているようですが、年金生活者にとっては必要です。その借りた雑誌の中で「週刊金曜日」の編集後記欄にある「金曜日から」というスタッフの書き込みみたいなものに引き込まれました。





「▽北海道・釧路で一人暮らしをしていた義理の父(91)が脳梗塞で倒れた。幸いヘルパーさんが様子を見にきてくれていたので発見が早く、軽かったようだ。ただ、足に力が入らなくなってしまい、
自力歩行が困難で、元の一人暮らしには戻れそうにない。さて、これからどうするかである。
つれあいはすぐに行こうとしたが釧路行きはすでに満席。飛行機
に乗ってしまえば1時間半の距離だが、やはり北海道は遠い。到着するまでの間、向こうに住む従姉 に病院の付き添いなどを頼んだ。地域包括支援センターのスタッフではなく、とにかく家族が付き添わないとダメだと病院は言う。母の介護疲れもとれ、夏に行ったときは元気だったのに・・・。年齢を考えると限界だったのかなとも思う。でも、生まれ育った北海道の自分の家で好きなものをつくって食べ、暮らしていた父は幸せだったのではないか。そのためのサポートをしてきたつもりである。と、自分に言い聞かせている(吉田亮子)





▽スローガンの大好きな安倍首相が今回も「一億総活躍社会」というキャンペーンを打ち出している。その実現に向けた施策「介護離職ゼロ実現」に同居人がひどく憤っていた。老人介護職に長年従事する彼女曰く、「仕事のキツさ、給料の安さ、離職率の高さ、あなたが知らないはずないでしょう?知らないならば、ぜひ現場にいらしてください。設備を増やして利用者を受け入れても、そこで働く人がいないの。職員を辞めさせないような施策が先じゃないですか?ついこの間、介護報酬を引き下げておいて、いったいどの口で言っているのよ!」と怒りは収まらない様子だが、そもそも介護を理由に退職せざるを得ない「介護離職」というこの言葉、「介護職員」 が次々に辞めていく様を示すものだと、本気で思っていたらしい。
しかし、毎度のことながら首相
の言葉がさらに軽く、薄っぺらい。哀しいかな今回の「一億総活躍社会」も、どこぞの広告代理店のネーミングかと穿った見方をしてしまったのであった。(町田明穂)(一部引用)」(週刊金曜日2015.12.4





軽減税率の報道が続く中で、社会保障費の財源が足りなくなるとの視点からの報道が続いています。財務省の広報機関かと思うぐらいにどこのテレビ局も似たスタンスです。法人税の減額や企業の震災復興負担分の免除などで莫大な減税されていることにふれていません。さらに、赤字企業にも課税するというのですが、そのほとんどが中小企業です。結局、減税の恩恵を受けるのは大企業がほとんどです。社会保障費は高齢者人口の増大で総枠は増えていますが、中身は削りっぱなしです。法人税の減税と消費税増での増収がほぼ同額であることが証明されていることはテレビは黙殺しています。お金がないわけではありません。



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成年後見制度の監視はできるのか [社会保障]

 

 

先日、親族の後見人をしている人の投書で監督人をつけよと言われているが、真面目にやっているのにというものでした。ですが、弁護士や司法書士でも不正が起っています。どうしたものでしょうか。

次のような役割がある大切なものですが。

 

「成年後見制度の本来の趣旨は高齢者本人の生活や権利を守るためのものです。たとえ大切な 親族であっても、その人たちのために高齢者の老後や生活が脅かされるというのは制度の趣旨
から逸脱しています」 日常的に後見人を引き受けている司法書士は、後見人制度に対する社会の理解のなさを嘆いていたが、そうした中で置き去りにされているのは高齢者たちだ。 多額の預金があるにもかかわらず、福祉施設への入居契約もできず、ゴミ屋敷のような自宅
で過ごしていた人。1日に何件も押し売り業者から電話がかかってきて、訳も分からないまま羽毛布団などを大量購入させられ、財産を失った人。

こうした事態を防ぐための制度が、後見人の制度だ。せめて、高齢者本人が働いて蓄えてきた資産は、本人の老後の暮らしを豊かにするために使われてほしいーそう思うのだが、現実はそうなっていない。

一方で、頼れる親族がいない高齢者に対して後見人をつける必然性がある場合には、例外的に認められる制度の運用も広がってきている。親族がいない場合や、絶縁状態にある場合、親族に代わって住んでいる自治体の首長が申し立てを行う制度、だ。その件数は多くはないが、急増してきている。」(『老後破産』)

 

効率性だけを求めて手抜き工事が出てきています。モラル崩壊の源には、真面目に働いても報われない社会という思いが強くなっているのではないか。

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「愚か村作戦」 [社会保障]

 

 

アーサー・ビナード氏の『もしも、詩があったなら』に次のような話が紹介されています。

 

「ゴータム村の賢者が三人つれだって

茶碗に乗りこみ港から海ヘ出た・・・ああ

もしもその茶碗がもう少し丈夫だったら

この歌はもうちょっと長かったのだが

 

(ゴータム村の話)

 

もちろん、デモ行進が許される時代ではないし、武力に訴えても勝算はゼロ。悩んだすえ、みんなで「愚か村作戦」をおこなった。
王様とその取り巻き連中が、建設予定地の下見にゴータムを訪れた際、村中がバカなふりをした。服装、歩き方、顔の表情も間抜けな感じで、話しかけられるとデタラメに答え、奇妙な声を発したりした。その演出にまんまとだまされたジョン王は、建設計画を中止にしたそうな。

国家が国民を餌食にしたり、企業が労働者を骨までしゃぶったり、「経済成長」の名の下で人びとが家畜のごとく扱われる現代も、「愚か村作戦」はなかなか有効だと思う。ゴータム人のように「バカ」と呼ばれても、宮澤賢治といっしょに「デクノボー」と呼ばれようとも、抵抗して非協力に徹したほうが賢かろう。」

 

統計のトリックの話です。本気で解決するという姿勢がないのだ。

 

待機児童は厚労省集計の4・6倍 親の会が独自調査20151016 西日本新聞

 

 「保育園を考える親の会」(普光院亜紀代表)は16日、保育所の待機児童が多い約100自治体を対象にした独自調査で、4月1日時点の待機児童が5万4739人に上ったと発表した。同じ自治体で比べると、厚生労働省による集計の4・6倍だった。

 厚労省の集計には、入所の希望がかなわず、認可外施設を利用しているケースなどが含まれていない。普光院代表は「待機児童ゼロとする自治体でも保育所に入れないとの声が多く、国の調査は保護者の実感と異なる。一層の整備をお願いしたい」と述べた。(以下略)

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