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一度植えつけられたら [差別禁止法・条例]

 

 

偏見の強固さ

 

「ニュース川柳

・届くまで政治の杭も打ち直せ

・困ります詐欺の温床マイナンバー

・創っては壊す維新の夢語り」(20151029日西日本新聞)

 

考えさせられる記事だった。

 

「残る偏見いつか共生を

ハンセン病療養所「星塚敬愛園」80

鹿屋市で式典

 

鹿児島県鹿屋市の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」は28日、 創立80周年を迎えた。園では記念 式典があり、入所者や町内会の関 係者ら約250人が出席し「負の遺産を風化させず、後世に伝えたい」と差別の根絶をあらためて誓った。

敬愛園は1935年に開所。国の強制隔離政策で外出が禁止され、堕胎や断種手術、強制労働が横行した。入所者のピークは年
44年の1347人。現在は159人で平均85歳、在園期間は平均55年、最長で78年に及ぶ。入所者は全員完治しているが、認知症の症状のある人が3割に上っている。
式典では、小学5年で収容された入所者自治会の岩川洋一郎会長 (78)が「先人の血と涙と汗がにじんだ苦難の時代があった」と振り
返り、事実を語り継ぐことを誓っ
た。後藤正道園長は「社会との交流が乏しい時代が続いたが、今は地域で共に生きる施設を目指している」と園の開放を進める姿勢を示した。(坂本久)

()

学校などの団体が主で、個人での見 学は少ないという。

「私が学校で講演する日、孫を欠席させたおばあちゃんがいた。『病気がうつる』 と。最近の話だよ。入所者の上野正子さん(88)は打ち明けた。 1940年、13歳で沖縄 から収容され、親類に迷惑 を掛けないよう偽名が付け られた。46年に入所者と結 婚。夫(06年死去)は断種 手術を強制された。完治しても社会復帰はかなわず、今は学校や公民館で語り部

として講演する日々だ。近ごろ、寂しいと思うことがある。園の近所の住民とお茶を飲んだり、講演以外で話したりする機会が少ないのだ「地域にまだ受け入れられていないと感じない。だから差別が続く」小牧義美さん(85)は今年4月、市内のパチンゴ店で客からあからさまに避けるしぐさをされたという。「外見に後遺症があるから、仕方がない」と諦めたように語った。」

 

「うつる」という人がまだいるのだ。一度間違うと払拭するのは時間がかかりすぎる。外見に後遺症があれば避けられる。当然だという人がいるかもしれないが、「若く見られるのがよいこと」の延長線にある差別感だと私は思う。年寄りが嫌われるのも同じ発想だ。一度、偏見が宣伝されたら取り除くのは容易ではない。宮崎の暴走事故で、最初はてんかんといい、今度は認知症という。勝手に人の病気を暴いておいて、こんな人権侵害を繰り返す警察とマスコミの意識はどこにあるのだろう。

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心で解決するか [差別禁止法・条例]

 

 

人権週間もありますが、障害者週間も12月9日までです。次の投稿に疑問を持ちました。

 

「(声)人権週間、心の改革が不可欠 64歳 2014125日朝日新聞

 

 4日から10日まで人権週間だ。国連は1948年の12月10日、自由、正義及び平和の基礎である基本的人権を確保するため、全ての人民と全ての国が達成すべき共通の基準として、世界人権宣言を採択した。

 しかし今なお、米国では肌の色による人種差別問題がくすぶり、香港では学生による民主化運動が弾圧されるなど、世界中で様々な人権問題が見受けられる。

 国内においては一見、人権は守られているように思える。しかし、いじめや体罰、児童虐待など子どもたちに関する問題をはじめ、インターネット上の中傷やヘイトスピーチなどが問題になっている。

 世界人権宣言採択から66年経った今も、なぜ多くの人権問題がニュースになっているのか。それは「仏造って魂入れず」で、人の心が改革されなかったからだろう

 今回の人権週間の目標の一つ「考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心」にもあるように、差別意識を捨て、人類は皆兄弟と思うことだ。非常に難しい問題ではあるが、これを克服しない限り、平和で豊かな社会は実現しない。」

 

思いやりの心などは昔から言われています。指摘されていることに異論というほどではないが、国際障害者年で「完全参加と平等」と言われたのに「思いやりの心」で説明されました。世界では、参加できる仕組みと平等を保障する法体系などが問題になっているのに「心」の問題にすりかえられたように思っています。心は目に見えませんし、心を変えるには法体系を含めて制度の変更が必要だと思います。それ抜きにした「心」は何も産まないことになりかねません。国でも、差別解消法(通称)が制定され2016年度から実効となります。それは、国連が定めた「障害者権利条約」が後押しして法制化されたものです。「心」でなく権利として尊重する姿勢が求められているのだと思います。

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障害者差別禁止はどこに向かう [差別禁止法・条例]

 

 

今朝の気になる話です。

 

「コラム > デスク日記

 

 もやもやして、すっきりしない。東京電力福島第1原発事故処理のことだ。

 汚染水垂れ流しへの海外の批判を気にして、閣僚から「国が前面に出る」と勇ましい声が上がる。安倍晋三首相は、国際オリンピック委員会(IOC)総会で「状況はコントロールされている」と大見えを切り、抜本解決への「責任」を約束した。事故処理がもたついているのは東電の対応がまずいからで、国が出れば問題を解決できると言わんばかりだ。

 原発推進が国策だった以上、国にも責任がある。でも、除染すら満足にできない国に、一体何ができるのだろう。お金で解決できることは限られる。予算をつぎ込んだ揚げ句、政治家も、官僚も、誰も責任を取らないことになりはしないか。

 7年後、世界中のメディアが日本にやって来る。東京五輪と、人の手に余る原発事故の現実を見るために。 (岩本誠也)=2013/09/29 西日本新聞朝刊=」

 

コントロールはされていないし、現実に海洋に地下水を通じて流失しているという。

 

昨日、次のように報道された集まりに参加しました。分かりやすいので引用します。

 

 

 

 

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「障害者差別どう解消 福岡でシンポ

 

 障害者への不当な差別的取り扱いを禁じる障害者差別解消推進法の成立を受けたシンポジウムが28日、福岡市博多区の福岡国際会議場で開かれた。障害の有無にかかわりなくお互いを尊重し合いながら生きる社会づくりについて、考えを深めた。

6月に成立した同法は、国や自治体に障害者への配慮を義務づけるほか、民間事業者に努力義務を課している。シンポは、2016年4月の法施行を前に、法の意義について理解を深めようとNPO法人・福岡市障害者関係団体協議会などが企画。行政の福祉担当者、一般市民など約220人が耳を傾けた。

内閣府の東俊裕・障害者制度改革担当室長が講演で、宿泊や乗り物の利用を断られたり、障害を理由として退職を強要されたりすることなどが「障害に基づく差別」に当たると説明。「差別をなくすには、国と地方が共に取り組みを進めることが大切」と、同法に加えて自治体ごとに「差別禁止条例」が制定されることの必要性を説いた。

パネル討論では、東室長ら5人が登壇。すでに制定された九州での差別禁止条例について意見を交わした。今年5月に条例を制定した長崎県では「地域相談員」約250人が条例に基づいて配置され、「差別的事案を受けた」と感じた人から話を聞き、相手側と意見を調整し問題解決を図る取り組みが紹介された。

福岡市では8月、市障害者関係団体協議会などが「福岡市に障がい者差別禁止条例をつくる会」を発足させた。条例制定を目指して今後活動を本格化させるという。

シンポの実行委員長を務めた中原義隆・同協議会理事長は「自覚せずに差別をしてしまう人もいる。差別をなくすためには『差別とは何か』を理解することが必要で、新法や差別禁止条例がその進展に役立つはず」と話している。(2013929  読売新聞)」

       

県議や福岡市議も多数参加されていました。市レベルでは九州では今月20日別府市で条例が成立しました。内閣府の東氏は障害者差別解消推進法が成立したことの意義が強調されました。サービス法がどんなに充実したとしても差別はなくならないし、障害者基本法だけでは差別を規制することはできない。これでいいというものではないが、引き続き、充実させていく必要があると述べられました。

シンポジウムでは、最初に指定発言があり、支援学校での親の付き添い、精神障害者の入院などについて発言があり、シンポジストからは九州で最初の条例となった熊本から実施状況の報告と課題について、長崎からは、議員立法としての動きと団体の連係が報告され、「意思表示の受領」として、意思が表明しにくい知的障害者に対する支援を明記していること、そして、大分では、「つくる会」に、議員や行政もオブザーバー参加したが、障害者と家族の願いを基本にしたことが語られました。

東氏は、差別することは悪いことだと誰もが言うのに、差別という実態がある。それには、差別というもののモノサシがないからではないかという。ナルホド。今、ラジオで戦争など二度としたいと思っている人はいないと言っていましたが、それでも、集団的自衛権や秘密保護法などが進められています。戦争を否定しながら、集団的自衛権を認めるのも同じことではないかと思う。一般論では駄目ですね。


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差別禁止条例は [差別禁止法・条例]

差別禁止条例は

 

昨日は台風直撃だという予報で作業所の応援団の会議・福岡市の差別禁止条例をつくる会の発会式などが予定されており、開催ができるかどうか心配されましたが、台風は低気圧になり、時折激しい雨は降りましたが、なんとかなる感じになりました。30日の夜は雷が鳴り続け、激しい雨でした。数日前まで熱中症の話が主でしたが、急激な温度低下、雨の威力は凄いですね。

福岡市では、政治家・市長サイドにも差別禁止条例をという動きはありません。民間団体が動きを起こしていこうという大変な動きです。会場一杯になるほど、当事者の期待は強いと思いました。

 

 

 

 

 

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さいたま市・政令都市の障害者差別禁止条例に学ぶ [差別禁止法・条例]

さいたま市・政令都市の障害者差別禁止条例に学ぶ

 

福岡市での条例をつくる会の発会式には、さいたま市の条例づくりの委員だった増田氏が講演されます。日本障害者協議会の情報誌でも特集とされています。その一部を引用します。

 

「さいたまの条例づくり・

それぞれの立場から条例の意義を改めて考える

 

埼玉県さいたま市では20114月から、障害者の権利擁護、差別禁止、虐待禁止、自立と社会参加の支援などが盛り込まれた、「誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例(通称ノーマライゼーシヨン条例)」が施行されています。この条例づくり には、障害を取り巻くさまざまな立場の方が携わりました。ここでは3人のかたに、条例の持つ意味・意義などを書いていただきました。 個別に依頼しましたが、「条例について話し合う「100人委員会」の意味の大きさと、条例ができてもそれで何かが一気に変わるもの ではなく、これからの継続が大事、という点では申し合わせたように一致しています。それだけに重要なポイン卜であると認識させら れます。

 

○息の長い取り組みを続けよう

さいたま市障害者協議会会長 浅輪田鶴子

 

20091月、さいたま市障害者施策推進協議会(現在は政策委員会)は、さいたま市長の諮問を受けてノーマライゼーション条例策定に取り組むことになりました。 私は知的な障害のある娘の母として、これまでさまざまな差別を感じてきましたので、こうした機会を得たこと がとても嬉しかったのですが、親になるまでは障害について全く無関心だった自分のことを考えると、障害のな い市民の方たちとどこまでわかりあえるかが不安でし た。

この年の秋、私は地元の中学校の運動会を見学に行きました。50M走が始まり、6人の生徒が走り出します。 グランドをほぼ半周してゴールのテープを切ると、1 23、という旗を持った係員が駆け寄って1位、2位、 3位のところへ誘導していきます。よく見ると、特別支 援学級の生徒らしい子が走って来ると、ゴール間際の応 援の声が一段と大きくなります。でも、変です。その子 たちは2位でも3位でもみんな7の旗のところに連れて行かれるのです。おかしい、あの子たちは実力で2 になったはずなのに・・・。

そう思った途端、私はグランドの端を突っ切って、支援学級のテントに向かっていました。ただのクレイマー ではないということを示すための名刺を渡しながら、私は担任の先生に疑問をぶつけました。「それはそうなんです。でも、昨年までは、運動会への参加もできなかったんです。やっとここまで来たんです」“完全参加と平等"“合理的配慮"それから、 それから…私の頭の中でずーっと聞き続けてきた数々 のスローガンが火花のようにはじけては消えていきま した。

条例ができたからといって、何かが急、に変わるわけで はないでしょう。根気強い取り組みが求められていると 感じています。条例策定のために立ち上げ、多くの成果 を残した「条例について話し合うl00人委員会」が、策 定後は市民会議として活動を始めました。障害がある人 もない人も一緒に考え、一緒に歩んでいく会議です。 近頃、障害のある娘と町の中を歩いていると、何年か前とは違ったやさしい視線を感じることがあります。 テクマクマヤコン(魔法のおまじない)のきらきらが舞い降りているのかもしれませんね。」(日本障害者協議会「すべての人の社会」8月号)

 

 

 

 

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24時間テレビ」は30回を越えています。それでも、障害者差別の調査では差別が減ったという結果は出ていません。法的な根拠持って、権利が主張できるようにしないと変わらないのかもしれませんね。


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障害者差別解消法後の差別禁止条例の意味 [差別禁止法・条例]

差別解消法後の差別禁止条例の意味

 

昨日の福岡は37度だそうだ。関東方面は今度は雨だそうですね。福岡市の動物園のライオンが亡くなったという。我が家の老犬はなんとかもっていますが・・・。

 

「(声)低投票率は民主主義壊す恐れ 69

 

 今回の参院選選挙区の投票率は、52・61%で、2010年の前回を5・31ポイント下回り、戦後3番目の低さだったという。有権者の半分近くが棄権したということになる。 私は低投票率の原因の一つは、民主党が公約になかった消費税増税を決め、有権者の心を傷つけたまま謝罪もしていないからだと思う。公約が破られると有権者は政党が信用できなくなり、投票に行く気をなくすものだ。

 低投票率で喜ぶのは、団体などの組織票に支えられた候補者であり、原発再稼働問題など、多くの国民の意向に反した政策が進められる恐れがある。そして、戦争放棄の憲法も変えられてしまうかもしれない。

 低投票率が今後も続くなら、一部の組織に動かされる国家となり、民主主義の崩壊にもつながりかねない。今回の参院選でも、組織に頼らず国を憂えて政策を訴えた候補者は、いたはずだ。政治に有権者が関心を持たないのでは、日本の終わりの始まりに有権者自らが手助けすることになるのではと危惧する。」(723日朝日新聞)

 

投票率の低さもありますが、一部から参議院不要論が出ています。「ねじれ解消」も主張されましたが、「ねじれ」があることで参議院の意味があったともいえると思う。「決められる政治」は危ないのかもしれない。それに近いかどうかは分からないが、障害者逆だ防止法・差別解消法などがあるのに、差別禁止条例を作る意味があるのかという疑問が出されることがあります。「すべての人の社会 2013.7月号」で「地方自治体による障害者条例の可能性と課題」として立教大学コミュニティ福祉学部教授平野方紹氏が寄稿しています。全文は一読してもらいたいのですが・・・。

 

国の法律ができたから条例は不要なのかということに対して

 

「そんなことはありません。 むしろ新たな役割が期待されていると言えます。 なぜなら障害者条例が求められた理由は、制度や実施体制の未整備だけの問題ではないからです 障害者条例制定の原動力となった最も大きな理由は、 障害者を地域を構成する主体的な住民としてとらえる こと、つまり「保護の対象」から「地方自治体の担い手 としての権利主体」とする考えが浸透してきたことです。これはノーマライゼーション理念の広がりや障害当事者が訴えてきた成果でもありますし、住民の多くが自分 の住む町をどんな町にするのかということを考えたことの成果です。」

地域を構成する主権者としての障害者が生きるための主張を尊重するためにも不可欠な要素であることが指摘されています。

さらに

 

「障害者条例の役割と機能を考えると、第一に虐待防止 法や差別解消法をより実効的にすることがあげられます。虐待防止法や差別解消法は、いわば権利擁護のナショナルミニマムとも言えます。実際の権利侵害は虐待防止 法や差別解消法に合わせて起こるわけではなく、虐待防止法と差別解消法で障害者の権利擁護すべてがカバー できるわけでありません。本当に権利擁護を進めるには、 地域がそれぞれに抱える実情や課題を反映した、現実的 な取り組みが求められます。この権利擁護のための地域 的な「上乗せ・横出し」が障害者条例であり、

これが虐待防止法や差別解消法と相まって機能することで安心して生活できる町づくりとなります。」

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地域が抱える様々な問題を具体的に取り上げ、解決していくために住民と障害者が参加して共同して解決していくためにも大事なものとして「条例」が求められるとしています。単なる条例があるだけでなく、地域住民が参加して共に障害者差別を考え、行動していくことに果てしなき可能性があるのだと思います。

 

 


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差別解消法が国会に [差別禁止法・条例]

差別解消法が国会に

 

「土の上に立って暮らせ」というのが俳人・金子兜太氏の夫人・みな子氏の言葉だそうです。深い意味があるのでしょうが、「社会的存在としての人間よりも、存在者としての人間のほうが重大」であるとの意味だそうですが、少し感じることがあります。何か役割を果たそうとしている自分がいます。それよりも内側から起きてくる動物的な欲求にもとづく生き方を肯定しているように思います。

 

「定年後の生活に備えて 東京から熊谷に越しました。私は「マンション暮らしがいい」と言ったのです が、妻のみな子(俳号=皆子)に「あなたのような男は土の上に立ってないとだめになる。あなたはおっちょこちょいだから、都会、なんかで生活をしたら、ふらふら、あっちにうろつき、こっちにうろつき、街角で小便をしたり、ろくなことをしない。熊谷のような土の上で暮らしましょう

と言われ、腰を据えました。このとき以来、「人間は生きものだ」ということが分かったと同時に、「土の上に立って暮らせ」という家内の言葉の「土」が 私に染み込んでおります。

こうして私はひとつ、人間に対する結論を得ました。社会的存在としての人間よりも、存在者としての人間のほうが重大であって、これが見極められなかったら人間を見ることはできない。自分も社会的に振り回されている人間にしかならない。」(『たっぷり生きる』)

この意味を日々問いかけていきたいと思います。

 

たっぷり生きる

たっぷり生きる

  • 作者: 日野原 重明
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2010/08/24
  • メディア: 単行本


今日の報道で気づいたことですが、差別禁止法に関連して太田氏の投稿があります。

 

「(私の視点)障害者差別禁止法 課題は残るが大きな一歩 太田修平さん

 

 安倍内閣は4月26日に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律案」を閣議決定し、衆議院に提出した。今国会での成立をはかろうとしている。

 障害者は、日常的に差別を受けている。障害があるという理由だけで、障害児だけの特別支援学校に通わされたり、就職など職業上多くの不利益を被らされたり、電車やバスといった公共交通機関での乗車拒否も後を絶たない。

 私も50年以上の人生で多くの差別を受けてきた。例えば、衣料品店に入ろうとしたら「車いすの人は入れないんです」と店主から言われ、追い払われた。また、空いている居酒屋に介助者と入ろうとして、店員に「車いすは無理」と言われたこともある。

 国連の障害者権利条約は、障害のある人とない人が分け隔てなく共に暮らせる社会や法制度をつくることを各国に求めている。障害を理由とする差別の禁止の法制化は、アメリカで23年前にADAという差別禁止法が制定されたのを皮切りに国際的な流れとなった。

 日本でも20年以上前から障害者団体は法制化を求めてきたが、実現せず、条約にも批准していない。ようやく2010年から内閣府の障害者政策委員会・差別禁止部会で、当事者・法律関係者などから選ばれた委員によって議論が展開された。私も委員として参加した。そして昨年、部会意見をまとめ政府に提出した経緯がある。

 今回の法案は部会意見の内容におおむね沿ったものといえる。(1)差別の禁止と(2)必要な「合理的配慮」について、国や自治体には法的義務を負わせる。民間事業者は(2)については「努力義務」だが、主務大臣に毎年報告義務がある。著しく法律違反がある場合は、過料も科せられる。

 法の施行は3年後。差別解消が進むかどうかは、施行までに国が定める指針によるところが大きい。見直しはその3年後だ。

 部会意見では「裁判外解決の仕組み」という中立的な斡旋(あっせん)機関のようなものが提案されていたが、この法案では、相談は既存の施設が担うとされた。これについても3年後の見直しに向け十分な議論が加えられ、費用や手間がかかる裁判以外の解決方法が追求されるべきであろう。

 この「差別解消法案」は、障害のあるなしにかかわらず、分け隔てなく暮らせる社会づくりの大きな一歩となる。残された課題をきちんと明らかにさせながら、障害者権利条約批准のためにも、まずは早期成立を強く望む。  (おおたしゅうへい 日本障害フォーラム〈JDF〉差別禁止小委員長)

 

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内閣府の部会で論議されたことが十分に反映されているわけではないが、大きな一歩だというのが、太田氏の評価です。異存はありませんが、施行時までに策定される「指針」づくりに障害当事者の意見がどのように反映されるか、気になるところです。


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障害者雇用の新たな動き・天神は変化している? [差別禁止法・条例]

障害者雇用の新たな動き・天神は変化している?

 

天神パルコで開かれているイベントをのぞいてみようと思っています。福岡市の中心部は天神ですが、九州新幹線開通・JR博多シティへの阪急などの進出で天神の地盤沈下の懸念が強いそうです。天神パルコは一時代前は地元デパート岩田屋があり、ランドマークでもありましたが、岩田屋は移転し、淋しい感じになっていましたが、パルコが進出し雰囲気が変わり、さらに旧岩田屋新館にもパルコが進出するという。新たな動きがあります。

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今日の話題は、障害者雇用なのですが、最近の報道では精神障害者雇用の義務化のみ取り上げられていますが、実は、障害者権利条約批准に向けた差別禁止の問題も論議されました。それについては、障害者団体でも、差別禁止法みたいには関心が高いとは思えません。

21日の審議会の答申を見てみたいと思います。

法案としては「障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律案要綱」として

「第一 総則の改正

目的

この法律は、障害者の雇用義務等に基づく雇用の促進等のための措置、雇用の分野における障害者と 障害者でない者との均等な機会及び待遇の確保並びに障害者がその有する能力を有効に発揮することが できるようにするための措置、職業リハビリテーションの措置その他障害者がその能力に適合する職業 に就くこと等を通じてその職業生活において自立することを促進するための措置を総合的に講じ、もっ て障害者の職業の安定を図ることを目的とするものとすること。」

障害者でない人との均等の機会と待遇と求めています。そのための差別の禁止として次のように法案に示しています。

 

「第二 障害者に対する差別の禁止等

障害者に対する差別の禁止

()事業主は、労働者の募集及び採用について、障害者に対して、障害者でない者と均等な機会を与え なければならないものとすること。

() 事業主は、賃金の決定、教育訓練の実施、福利厚生施設の利用その他の待遇について、労働者が障害者であることを理由として、障害者でない者と不当な差別的取扱いをしてはならないものとするこ と。

障害者に対する差別の禁止に関する指針の策定」

差別禁止についての指針を作ることにしています。

この他にもありますが、次回以降にふれてみたいと思います。

同時につけられた「意見書」では全体の考え方について次のように述べています。

 

「(1 枠組みの全体像

労働・雇用分野における障害者の権利に関する条約(以下「障害者権利条約」という。)への対応は、他の労働法令との調整を図りつつ、障害者雇用促進法を改正すること等により対応を図ることが適当である。その際、内閣府で検討している障害を理由とする差別の禁止に関する法律と、障害者雇用促進法が整合性のとれたものとなるよう、当分科会での議論を踏まえ、内閣府等との調整を図るべきである。

また、障害者雇用率制度について、障害者権利条約においては積極的差別是正措置を講ずるべきだということが盛り込まれており、また、我が国における障害者雇用率制度は成果を上げてきていることから、引き続き残すことが適当である。」

 

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内閣府が検討していた差別禁止法については、政権交代により今国会での提出がされていません。また、提出を検討しているとされていますが、差別禁止の考えがどのようになるか分からないという情報もあります。そういう意味では、障害者雇用法も差別禁止法の審議に左右されるものと思われます。さらに、雇用率制度は維持するとされています。雇用率制度には反対意見もありますが、維持することが確認されたということになります。

 

例えば、私が関わるてんかん分野では、運転していた人がてんかんであることを知っていたとして事業主が送検されると事態になって、さらに、解雇等が増えるものと心配されています。もちろん、発作があって運転することは禁止すべきですが、そうでない人にまで影響が広がっています。今回の法律改正が不当な解雇等を防止できるものになるか、そうなってもらいたいのですが。

 


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何が問題なのか・優先席の問題なのか分からない [差別禁止法・条例]

 

中村勘三郎さんが亡くなった。若いと思った。そして、存在感のある人だとも。息子さんが「父のことを忘れないでください」と述べていました。

 

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優先席を使わせてもらいますが、なかなか席を譲ってもらうことはありません。

 

「記者の目:松葉づえ通勤で見えたこと=元村有希子

 毎日新聞 20121206日 

 

 ◇せめて優先席は空けておこう

 右足を骨折し、退院後も松葉づえの生活を送った。つえから解放されるまでの約3週間、地下鉄で通勤したが、席を譲られることはまれだった。知人や同僚は「信じられない」「東京の人は冷たい」と憤慨してくれたが、私は譲らなかった人を責めることができない。自分も同じようなものだったと、けがをして初めて実感したからだ。

 復帰初日の帰路。車内に空席はなく、私はドアの横に立った。右足はつま先しか地面につけられず、松葉づえだけだと揺れる車内で立っていられない。左手に2本の松葉づえ、右手で金属製の手すりを握り、片足で立った。正面に座っていたのは30歳前後の男性。眠っていた。5駅目で彼が降りた後、席に座るまでの約15分間、私は誰からも席を譲られなかった。

 翌日は優先席に近いドアから乗った。優先席には既に先客がいた。20代と見られる背広の男性はスマートフォンに熱中。うたた寝していた中年男性は、一度起きて私と目があったが、すぐに視線をそらし、再び寝た。

 混雑する車内では、座っている人の視界はいろんなものに遮られ、困っている人が見えにくい。それが譲られない主な理由だった。混雑していなくても、多くの人が寝るかうつむいている。結局、3週間で電車に46回乗り、席を譲られたのは5回だった。

 

 ◇悪気なき“占拠”ルール違反では

 インターネット調査会社のマクロミルが08年に公表した、交通機関のマナー実態調査結果によると、電車やバスの中で「寝る」人は51%、「携帯メールをする」人は47%(複数回答)。実際に観察してみると、ある日は6人がけの座席の全員がスマートフォンや携帯音楽プレーヤーで何かを聴いたり、携帯電話でゲームやメールに熱中していた。

 「座っている自分の前に松葉づえの人とかお年寄りが立ったら、『今日は運が悪い』と思う」とは知人の弁。そういう時どうするか聞いたら「こっちも疲れている。ごめんなさい、と心の中でつぶやいて寝たふりをする」。多くの乗客の本音かもしれない。

 松葉づえは、それだけで「席を譲ってほしい」というプレッシャーと「嫌な感じ」を与えているのだろうか。私はなるべく優先席スペースに立つようにした。とはいえ、優先席スペースも通勤時間帯は疲れた通勤客で埋まる。ゲームやメールやうたた寝に忙しく、周囲を見回す様子はない。

 もとより優先席スペースでは「携帯電話(スマートフォンも)はOFF」がルールである。なのにそれすら守られないのはおかしな話だ。怒ったりあきれたりしながら、骨折する前の自分だって空いていれば優先席に座り、時にはうとうとしていたことを思い出した。」

 

多分、優先席という仕組みでは解決しないと思います。では、どうすればいいのでしょうか。差別禁止法では、通勤・通学の問題はボーダーラインにあるそうです。職場や学校のバリアフリーは法的に規制できたとしても、そこに至るまでの通勤・通学の保障は、別の法の範疇ではないかという指摘です。過日参加した学習会で植木先生は次のように述べられました。アメリカの差別禁止法・ADAの判例として次のようなものがあるそうです。

「睡眠障害のため交通量の多い時間帯に通勤することが困難な原告が、勤務時間の変更をしないように求めた事案について、ADAは「職場内における障壁を除去する」ことを求めいているものであって、「職場の外部に存在する障壁を除去する」ことを求めるものでないため、「通勤」の便宜の ために勤務時間を調整することは「合理的配慮」ではないとされた。」

例えば、先の例だと優先席を含めて、ラッシュ時を避けての通勤を求めた時に、差別禁止法では救済の対象にならない可能性があります。一時的なケガによるものなどであれば、在宅勤務などの方法もあるかと思いますが、恒常的になればどうなるのでしょうか。

また、優先席でなく、占有席として、他の人が利用できないようにすることを義務付けることもありうる方法であるが、なじむのだろうか。内閣府の調査によれば、障害者に対する手助けなどをした人が7割いるというが、実感できないのだが。


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ゴルフでカートは使わせないというのは [差別禁止法・条例]

 

 

昨晩、寝ようとしたところ、NHKテレビで児童扶養手当削減に反対するシングルマザーの活動を描いたドラマに見入ってしまいました。「シングルマザーズ」というタイトルでした。議員会館での要請行動などリアルでした。そのなかで、母親たちの活動が知られていくと、事務局に「勝手に離婚して」など活動を非難・中傷するFAXが届きます。それに対して、こうした反応にとまどいながら、それだけ活動が広がっているのだととらえようと確認して運動を続ける覚悟をします。私たちも、見ず知らずの人から非難されることがあります。それに負けるわけにはいけないと思いました。

 

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月曜日の差別禁止法の学習会での話です。メモですので正確でないかもしれませんが。アメリカにはADA法という差別禁止法があります。ひとつの判例として、「PGA判決」というアメリカゴルフツァーに関するものがあるそうです。ひとりの選手が歩く機能低下して打つのは問題ないが、歩いて回るのが困難だが、ツアーでは本選でカートの使用禁止になっているのは妥当なのかが争われたという。ADA法では「有資格者」という概念があり、「社会活動における本質的機能を遂行しうる」人は差別できないとされています。そこで、ゴルフでは歩いて回るというのが本質的な機能であれば、カート使用禁止は妥当とされます。主催者からは、歩くこともプロの条件という主張がされた。結果的には、カートの使用が認められたという。このようにアメリカではすべての差別に対しての禁止ではなく、ある条件の下での差別を禁止しているという。それでも、アメリカは権利条約をようやく批准することになったという。日本は、さらに大きく立ち遅れています。


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