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「やりがい搾取」だと [障害者福祉]

 

 

新聞連載時にはそんなに熱心に読んでいませんでした。早稲田ジャーナリズム大賞を受賞したという。改めて単行本を読むことにしました。

 

「はじめに」に次のように述べられています。

 

「若者が敬遠する人手不足の職場で、時に不法就労で働く留学生たちが貴重な労働力となっている。24時間営業のコンビニでいつでも弁当が買え、オンラインショッピングですぐに商品が届く便利 な暮らし。外国人受け入れに反対の人々も含め、多くの日本人が恩恵を受けていると分かった。 なぜ留学生が急増しているのか。ネパールに飛んだ記者は、留学ビジネスの過熱ぶりを目の当たりにした。「日本に行けば楽に稼げる」という業者の甘言に誘われて、多額の借金を抱えて来 日。苦学に耐えきれず、「出稼ぎ留学生」「偽装難民」と化す若者もいる。彼らを食いものにする 「名ばかり学校」も現地や日本国内に存在する。政府の留学生30万人計画を背景に乱立した日本語学校は玉石混交で、留学生を指導する日本語教師の待遇は厳しい。「日本と世界の架け橋に、 アジアの若者たちの夢を応援したい、と日本語教師になった人々を『やりがいのある仕事だから』と低賃金で長時間働かせている。やりがい搾取だ」。そんな嘆きも耳にした。

100万人超の外国人労働者のうち、別の2割は、技術習得を目的に来日した外国人技能実習

生だ。日本人の担い手の減少が止まらない農漁業や製造業、建設業などの現場で、不可欠な戦力となっている。例えば、かつお節。宮崎県沖の日向灘でインドネシア人実習生が釣ったカツオを、鹿児島県枕崎市の工場で中国人実習生が加工している。アジアの若者たちが和食文化を支えていた。「現代の奴隷労働」とも指摘される人権侵害も見聞きした。目を凝らさなければ見えない真相が、国内外の取材で浮き彫りになった。」

 

「やりがい搾取」は福祉の現場もそうです。決められた国の報酬で運営なければなりません。ごくわずかの社会福祉法人理事長が贅沢しているから余裕があるとする政治家たち。無給の理事長がたくさんいることに触れない官僚の言うがままだった。そうして規制があり、人手不足になっています。やりがいしか宣伝文句がないのです。そのことも話題にしてもらいたい。

 

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孤立している障害者と家族と [障害者福祉]

 

 

精神障害者と家族が置かれた状況の反映でしょうか。

 

「精神障害者家族 日常的ストレス73% 地域で孤立も 毎日新聞201853

 精神障害者の家族の7割以上が日常的なストレスを抱え、6割の親の精神的な健康状態が悪いことが、各地の家族会などでつくる公益社団法人「全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)」(東京都豊島区)のアンケートで判明した。家族からは、相談体制の充実を求める切実な声が相次いだ。【成田有佳】

当事者の自立した地域生活を進め、家族も安心できる支援のあり方を探ろうと、同会が2017年10~11月、障害者の家族である全国の会員ら7130人にアンケートした。回答を得た3129件の障害者との関係の内訳は、親85%▽きょうだい8.5%▽配偶者4.2%など。

調査結果によると、「日中何もしていない」と家族が回答した精神障害者は20.2%に上っていた。障害者の就労を支援する事業やホームヘルパーの利用といった障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスについては、39.8%が「どれも利用していない」と回答した。障害が重い人ほど割合は高くなっており、同会は、重度の精神障害者が一日中自宅で過ごしている可能性があるとみている。 (以下略)」

 

障害者福祉サービス利用を4割の人がしていないというのはどういうことだろう。今の制度では対応できないのか、障害者と家族に課題があるのか、障害程度が重たくて利用しないというのであれば、どんなメニューが必要なのだろうか。

 ダイジェスト報告書がホームページに掲載されています。

それによると

⓵障害支援区分の認定を受けている人はわずかにとどまっていた(11.9%)。支援区分について「わからない」という回答者が約半数存在した。なお、精神保健福祉手帳をもっていると回答した人は、2,545 人(89.6%)となっていた。

②信頼して相談できる専門家がいると回答したのは67.7%で、相談できる専門家が主治医であるとする回答が63.7%と高くなっていた。しかし、なかなか定期的に相談できるわけではないことがうかがわれた。治療や福祉制度に関する情報提供には、いずれも約半数が不満足と回答し、相談できる人がいないという回答も3分の1に見られた

③サービスを利用している人の中では「就労継続支援B 型」(21.6%)が最も多く、次が「自立訓練」(6.9%)、「居宅介護」(5.8%)、「短期入所」(4.7%)、「共同生活援助」(4.8%)となっており、「就労継続支援B 型」かつての作業所イメージが多く、精神障害者を受け入れるB型が少ないのかどうかはダイジェストだけでは分からない。

④3人に1人は身体拘束の経験ありと回答。大きな問題です。

 

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障害者福祉はどうなる [障害者福祉]

 

 

根は深いと思いました。

 

「姫路の施設 知的障害者の首から「私はうそつき」のカード毎日新聞2018420

 

知的障害のある入所者の首に「私はうそつきです」と書かれたカードを掛けさせる虐待をしたなどとして、兵庫県姫路市は20日、同市西庄の障害福祉サービス会社「実る」(室井千香子社長)に対し、隣接する場所で運営する「ぐるーぷほーむ みのる」の事業者指定を同日から6カ月間停止すると発表した。同社は6日に事業所の廃止届を提出している。

 市によるとグループホームには知的障害のある女性3人が入所。室井社長は2016年3月、このうち20代の1人に対し、就寝時や入浴時以外にカードを首から掛けるよう強要した上、私物の携帯用音楽プレーヤーを1年以上にわたって取り上げたという。またスタッフに対し、「時間内に食べない場合は食事がなしでもいい」などと指示。市はこうした行為が、障害者の人格尊重義務を定めた障害者総合支援法違反にあたると判断した。(以下略)」

 

ここにあるのは障害者福祉の思想ではなく、懲罰の考え方です。

障害者に寄り添うのでなく、懲らしめることで「改善」するという障害者援助の考え方ではありません。それをもたらしている要因のひとつに、営利企業の参入を認めることの是非があります。真剣に取り組んでいるところもあるかと思いますが、A型事業所の撤退・廃止による解雇が相次ぐと、利益優先の民間開放の是非が論議されないといけないのでは。

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成長できたねといえる人 [障害者福祉]

 

新聞のモニター制度があるところがあります。5年前ぐらいまでやっていた頃は年齢制限が70歳以上は資格なしだとされていました。新聞社も、社会も、70歳をそう見ているのだと感じました。ところが、ふと、案内が載っていたので見ると年齢制限(上限)がない。英断だと思いますが、ひがみ根性の老人は素直になれないのです。

 

療育の意味が分かりますね。一緒に成長できたという確信を持てたお母さんも凄いですが、職員の貢献も大きいのではと感じました。

 

「(ひととき)一緒に成長できたね  2018321日朝日新聞

 

 3月26日、6歳の息子は卒園式を迎えます。発達に遅れがある子どもを受け入れ、療育をする「第一陽光園」は息子たちが最後の卒園児となり、休園します。

 思い返せば2歳の時、市の臨床発達心理士さんから「すぐに陽光園に」と言われたのが園との出会いでした。初めて訪れた園は暗く見えました。その頃、言葉が出ない、視線も合わない息子に知的障害があるとわかり、「障害」という言葉の重みにショックを受けたことをよく覚えています。将来が不安になり、息子がしゃべっている夢を見ては朝起き、現実に戻され、泣いてしまう日々でした。

 しかし入園後は、自分の心がどんどん晴れていきました。同じ思いをわかちあえるママたちとの出会い。環境の変化にとまどう息子に「いつもと違うことがわかってるね」と明るく接してくれた先生方。最初の頃は泣き叫んでいた息子も、今は喜んで教室に入っていきます。私自身、福祉に関する知識が増え、考え方の幅が広がりました。入園し、親子ともにたくましく成長できた3年間でした。

 暗く見えていた園も、今ではキラキラ輝いて見えます。たくさんの愛情をありがとうございました。 (相模原市  38歳)」

 

 

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津久井やまゆり園事件から1年 [障害者福祉]

 

 

衝撃的な事件から1年。各地で取り組みがされていますが、大分の情報では次のように記されています。

「昨年7月26日、神奈川県相模原市の障がい者施設「津久井やまゆり園」で入所者19名が亡くなり、職員を含む26名が負傷するという悲惨な事件が起きました。犯人は元施設職員でした。なぜ「意思疎通がとれない人間を安楽死させるべきだ」という思想を持ち、犯行に至ってしまったのか?背景にどのような問題があるのか?二度と起こさないためにどうすればいいのか?――「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」と「大分障がいフォーラム実行委員会」は729日、大分市のホルトホールで『相模原事件を考えるシンポジウム』を開催しました。県内各地から約140人の方が参加して意見交換をしました。」

 各地で風化させないための取り組みとしても行われています。

 

 石渡氏は次のように述べています。(「すべての人の社会」2017.10 日本障害者協議会)

 

「津久井やまゆり園事件から1年を経過して

石渡和実 NPO法人日本障害者協議会副代表

(略)

923日、「津久井やまゆり事件を考え続けて、『ともに生きる』の実現をめざす、みんなで交流のつどい」という集会が相模原市で開かれた。主催は、「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」 で、東京や神奈川の障害当事者、やまゆり園の家族、支援に携わっている人、議員、マスコミ関係者など、さまざまな立場の人が関わっている。筆者もメンバーの一人で、月I回ほどのベースで率直な意見を闘わしている。 9月の集会では、建て替えについて検討を重ね、82日に報告書を提出した、神奈川県障害者施策審議会の専門部会長である堀江まゆみ氏 (白梅学園大学教授)が、公の場で初めて講演を行なった。

堀江氏は、部会に課せられた検討課題が2つあった、と整理された。1つは、「当事者不在」という言葉に象徴される、本人抜きで議論が進んできた経過を踏まえ、いかにして入所者本人の意思を確認するか、という点である 12回の検討会で も、「意思決定支援」に多くの時間を費やした。(略)

「一人ひとり」の意向に沿った支援を展開することが求められている、と何度も強調された。そのためには、入所施設という1つの選択肢しかない、という状況では意向の尊重などありえない。いかに選択肢を増やすか、についても議論を 重ねた。そこで、2つ目の課題が、県立施設の役割である。家族会の意向として131人全員が津久井の地に帰る、との報道が注目された。これまでと変わらぬ入所施設ではなく、将来を見据えた施設のあり方が論議された。結果として、131人の居住の場は確保するが、津久井と横浜に小規模施設 を分散整備し、グループホームの入居など、多様な選択肢を提案できるよう努めた。少人数の「コテージ」という概念を提唱し、「センター棟」では 日中活動や医療的ケアを提供する。将来は、短期入所や地域移行に向けた体験の場として活用する ことなども示した。こうした検討が続いている中で、横浜で暮らし始めた入所者や家族にも変化が出ているという。 新しい場で体調を崩した入所者も多かったが、一 方で、横浜ならではのMM21 (みなとみらい)や 金沢シーパラダイスへの外出、家族と過ごす機会 が増え、本人にも家族にも変化が芽生えている。グループホームを見学したり、体験入居を考える 家族も増えつつあるという。 本人を中心に、さまざまな立場の人が意見を交換し、本人の思いに沿った支援の形を実現したい この事件を悲劇に終らせるのではなく、前へ進む 力を生み出したい。そのために、「続ける」ことが 大切である。そうした関係者の前向きの姿勢が、 確実に地域を変えつつある。」

 

支援の在り方が「ひとりひとりの意向」に沿ったものになっているかという問いへと深まっています。事件からの教訓としては優生思想が背景にありますが、具体的な突破口としての模索に注目していきたいと思います。

 

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介護・障害者支援現場の処遇改善も [障害者福祉]

 

 

障害者施設で働く人について報道されるのは虐待があったときなどで、どのように働いているかということはほとんど知られていないと思います。ある調査によると年収300万未満が6割を占めていて、やりがいはあるが、長く勤められるかは分からないという人が多い。報酬は細かく決められ1日単位の利用者援助で決められます。もともと少ない職員なのに膨大な事務量です。障害者との話や職員同士の意見交換などに時間をとるべきなのに、事務に時間をとられています。今、介護保険と障害者施設の報酬の見直しがされていますが、改善の見込みは薄いです。次のような声もありますが、処遇改善はまったなしです。

                  

「(声)介護現場の処遇改善だけでなく 19歳 20171020日朝日新聞

 

 衆院選で各政党が介護スタッフの処遇の見直しを政策に掲げている。介護スタッフ不足の現状や、高齢者が総人口の3割近くを占め、需要が今後も増えることを考えるとこのような政策を掲げるのはごく普通だと思う。しかし、これだけが解決策だとは思わない。

 現在、高齢者の一人暮らしの人が家や部屋を借りられないという問題が起きている。なぜなら孤独死があった部屋は「事故物件」とされ、「次の借り手が見つかりにくい」と大家が貸したがらないからだ。その結果、施設で暮らす選択になることも介護スタッフの不足につながっていると思う。

 そのような状況の中、65歳以上の高齢者向け賃貸物件を積極的に扱っている不動産会社があることを知った。一人暮らし高齢者が物件を借りられるよう大家に交渉してくれたり、見守り機器を普及させたりしている。

 私は大学で「違った視点から物事を見る」ということを学んだ。各政党は、介護スタッフの処遇の見直しだけでなく、高齢者が一人でも暮らしやすい賃貸住宅の確保に努力する不動産会社や、見守り機器を開発する企業の支援にも力を入れて欲しい。」

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「いのち」の意味 [障害者福祉]

 

 

 

「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」の機関誌で相模原事件を考えるシンポジウムを振り返って徳田氏は次のように述べています。(一部引用)

 

「言わせちょくれ⑲再び「相模原事件」を考える  別府市 徳田靖之

当日にもお話したのですが、この事件を考えるにあたって大切なことは「いのちの選別」を許してはならないということです。「いのち」は、それ自体として尊重されるべきであり、「いのち」には意味のある「いのち」と意味のない「いのち」などないのだということです。

この「いのちの選別」という考え方は、私たちの社会に実に根深く浸透しています。

こうした考え方の起源となったのは、ナチスが最大限に利用したことで知られる優生思想ですが、このような選別の理由には、二つの流れがあります。

一つは、世の中に役に立つかどうかというものさしで、「いのち」の価値を図ろうとする考え方です。世の中の役に立たない「いのち」、周囲や社会に迷惑をかけるだけの「いのち」に何の意味があるのかという考え方です。こうした考え方が、どれほど多くの障がいのある人たちの生命を奪ってきたことか。これはナチスだけでなく、例えば、私たちが「だれもが安心して暮らせる大分県づくり条例」に取組み始めた時に実施したアンケート調査でも、精神障がいのある方から「お前のような世の中に役に立たない奴は死ねと父親から言われたことがずっとトラウマになって今日まで生きてきた」という声が寄せられました。私たちが進めている条例づくりの運動は、まさしく、こうした「いのちの選別」を絶対許さないとい

うものでなければなりません。「いのちの選別」を正当化するもう一つの流れは、「選別」することが、その人のためだ、あまりに可哀想だからとして「いのち」を奪うというものです

このような考え方が正当化された事例として、歴史的には、サリドマイド事件の被害児を母親が殺害した事件やハンセン病患者の子を強制的に中絶した事件がありますし、最近に至るまで繰りかえされている、重度の障がいのある子を殺してしまうという事件において、母親たちがそうした行為に及ぶ決定的な動機の一つともなっています。

私はこの「その人のためだ」とか、生きていくことは、大変な苦難を背負うことになるから「可哀想だ」といった考え方に、私たちが断固として立ち向かう必要があると強く感じています。何人にも、その人の人生が、意味があるかないかを決める権限はありません。

「いのち」即ち生きるということ自体を絶対的に、無条件に肯定することなくして、誰もが安心して暮らせる社会をつくることはできないと思うからです。(以下略)」

 

繰り返し指摘される「いのち」の意味ですが、それでも、虐待・心中・ネットによる犯人擁護の声はこの国の奥底にある「障がい者は不幸な存在」とする考えが強いのだと思う。それは、昨今の憲法軽視の風潮と無縁ではないように思われます。

「戦後、日本国憲法が施行されたことは日本において民主主義に基づく新しい国家の基盤が形成されたことを意味した。日本国憲法には,第二次大戦以前から社会の底流に存在し求められながらも抑圧されてきた国民主権,基本的人権の尊重,平和主義がうたわれた。またこれにより,恩恵的な土壌のなかでの社会事業が社会的責任,人権,民主主義 ,平和思想、に基づく社会福祉へと前進した。」(『生活支援の社会福祉』)

 

たが、戦後の蓄積が崩壊しかねない状況にあるのではないか。

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お年よりも、障害者も [障害者福祉]

 

 

新聞のコラムからです。老いは確実にやってきます。

 

「 春秋

 〈温かく迎えてくれるは便座のみ〉(53歳女性)-。今日は「敬老の日」。公益社団法人全国有料老人ホーム協会が選定しているおなじみの「シルバー川柳」から、今年の入選作を

▼〈字を忘れ考えてるうち文忘れ〉(93歳男性)。いえいえ、少し思い出せなくなっただけでは。〈物忘れ知識を少し捨てただけ〉(70歳男性)と前向きに。けれども〈通帳に暗証番号書いている〉(75歳男性)のはいけません

▼お年は召されても流行には遅れずに。〈ポケモンを捜し歩いて捜されて〉(76歳男性)〈iPad指舐(な)めスライド孫怒る〉(57歳女性)はまだほほ笑ましく。〈「君の名は?」老人会でも流行語〉(62歳女性)はちょっとブラック

▼この世代は女性パワーが全開。〈遺言書「すべて妻に」と妻の文字〉(59歳女性)〈付いて来い言った家内に付いて行く〉(83歳男性)。果ては〈ペットロス主人の時より号泣し〉(76歳女性)。世の男性も泣いてます

▼人前では弱みを見せないのもこの年代。普段は無理なことも要介護認定の判定時には頑張ってしまい、低いランクになることも。〈できますと家族を泣かす認定日〉(53歳男性)

▼足腰も弱りました。〈ルンバさえ越えてる段に足とられ〉(58歳女性)たり、〈石段の下から拝む寺参り〉(83歳男性)だったり。それでもむつまじく〈手をつなぎ互いの杖(つえ)となるあした〉(63歳女性)でありたいものです。=2017/09/18付 西日本新聞朝刊」

 

安売りのルンバを仕入れました。ルンバは勢いよく超えていきます。あれよりも足が上がっていないとは・・。

 

新聞の投稿欄からです。

 

「友生き生きと障がい者就労   36

私の親友が障がい者就労支援を利用して飲食店ヘ就職した。今年6月、そこに親友の彼氏とお昼を食べに行った親友はとても生き生きと働いていた。彼もうれしそうだつた。お店はごく普通のチャンボンなどを出す食堂。近年、 障がい者の雇用が広がっている。中でも、精神に障が いのある人の受け皿が増えている。うつ病や統合失調症などの人を積極的に受け入れる企業が増え、うれしい。私の住む市にも、雇用契約を結んで利用するA型事業所」もできた。そこで働き始めた人もいる。私もバイトをしている。精神的な病気を患うまで、

働くことに不安はなかったが、病気になってから働くとなると苦労も多い。でも、私も親友のように笑顔で働きたい。何よりもっと障がい者への雇用と理解が深まってほしいと願う。」

2017102日西日本新聞)

 

A型事業所」では、最近解雇される障害者が多数いたことが問題になりました。良く機能すれば障害者雇用につながります。障害者のことを考えたものであって欲しい。

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家族に頼らざるを得ないのか [障害者福祉]

 

 

「(声)命あってこそ、必ずよいことが  61歳 2017925日朝日新聞

 

 私は小学校低学年の時に、薬の副作用で難聴となり、卒業する頃にはほとんど聞こえなくなった。中学校からは補聴器を使ったがあまり効果がなく、聞こえないからどうしても動作が遅くなる。先生に呼ばれても返事が出来ない。勉強にもついていけなかった。すぐにいじめの対象になり、バイキン呼ばわりされた。

 歯を食いしばり「負けないぞ」と思っていたが、一度だけ泣きながら、「お母さん、死にたい」と言った。「ダメ! 死んだって誰も責任取らないよ。それよりも、希望を持って生き抜こう」という母の一言で生き返る思いがした。

 希望を捨てずに生きてきてよかった。家族もできた。多くの友とも出会えた。

 いじめられているあなた。命あってこそです。よいことは必ずあります。」

 

母の強さに救われたのかもしれません。ですが、母も迷うことが・・・。

24日のNHKスペシャル「亜由未が教えてくれたこと ~障害者の妹を撮る~」は常時介護が必要な妹を、相模原事件の被告が「障害者は不幸を作ることしかできない」という言葉に反発した兄が、30日間介護に参加して見えてきた実像を描いていました。障害者施策の推進をと願いつつ、親なき後はきょうだいに頼らざるを得ない現実に慟哭する姿が切なかった。この国の政治がこの現実に向き合ってくれることを願う。

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見守り福祉 [障害者福祉]

 

 

新聞の投稿欄からです。

 

「新聞投稿同志彼岸から声援 72

久しぶりの「こだま」掲載。小さな努力が報われ、 胸をなでおろした。そして、すぐにちょっとばかり気落ちした。というのも掲載後、すぐに批評と激励のはがきをくださる方が今春、亡くれなられたからだ。その方は文章がうまく、 いろいろな機関誌にも投稿されていた。難しい法律や憲法も、私でも納得のいくようにつづっておられた。一方では、若かりしころの同窓会の話を面白おかしく披露されていたこともある。新聞でその名前を見つけると、自分のことのようにうれしくなった。もう私の文章を読んでもらえない。はがきが来ることもない。残念で仕方ない。でも、彼岸から声が掛かっている気がする。これからも少しずつ頑張っていこう。」(2017817日西日本新聞)

 

先日の「ハートネットTV」ではコロニーと呼ばれるいくつかの入所施設が集合する国立施設が紹介されました。建設時は理想の施設として歓迎されたという。番組のホームページでは次のように説明されています。

 

「日本の施設福祉の象徴と言われる、国内唯一の国立の知的障害者入所施設「のぞみの園」。群馬県高崎市の市街地を見下ろす観音山の上の広大な敷地に、北海道から鹿児島まで全国から集められた重度知的障害のある人たち約200名が暮らしています。重い障害を理由に地域社会には居られないとして、故郷から遠く離れた山の上に来たのが半世紀前、20代のとき。いま、平均年齢65才、最高齢92才と高齢化が進み認知症なども患う中で最後の時を過ごしています。のぞみの園はもともと、障害者が集団で暮らし理想的な“社会”を作る「コロニー」として計画された場所でした。」

 

地域で暮らすことが目標になっている現在とは異なりますが、職員の見守りと本人たちが望んで来たところではないという言葉が重たい。

 

「受け身でない 見守り福祉を  69

若いころ、特別支援学級の担当をしたことがきっかけで、知的障がい者の会をつくり、今年で35年となる。親も子も高齢化し、難しい問題を抱えながらも、たくましく成長する姿には、感動さえ覚える。 障がい者問題は、制度上は整備されたように見えるが、放置された問題が数多くあり、私も退職後はその対応に当たっている。事業所を変えたことで賃金が大幅アップした例もあれば、虐待防止法に触れる扱い、高齢保護者の福祉機関への連絡、事業所の配慮のない対応、近隣の差別、偏見・・・とさまざま。一番の課題は居住地域での見守りだ。私も民生委員を2期務めたが、高齢者問題が中心を占めているのが現状だ。まずは地元の地域に足を運び、障がい者とのをつながりをつくることが必要である。福祉相談が単なる「調査」や連絡を待つ受け身ではなく、「見つける」という観点で進めれば「見守り」ももっと深化することだろう。」(同前

 

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