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篠沢秀夫さんの場合 [障害者自立支援法]

篠沢秀夫さんの場合

 
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篠沢さんといえば私たち世代にとって「クイズダービー」の面白い回答者として有名です。入院したときも何度も「篠沢さんですか」と尋ねられたそうです。氏がALSになったのが昨年だそうです。奥さんの手記です。

 

「介護費用も大変でした。看護師さんに自宅に来てもらえば一時間一万円、家政婦さんは1日二万四千円。夜中にへルパーさんを頼むようなお金はとてもないので、自分ひとりで抱え込むことになっていたのです。しかしいつまでも落ち込んでばかりはいられません。去年の年末からは、息子が夜中一回の痰吸引を代わってくれることになり、ようやく少し眠れるようになって気持ちの余裕が出てきたこともあります。主人の衰えた姿を見せたくないと引きこもるように生活していたのですが、思い切ってマスコミの取材を受けることにしました。それがきっかけで、ALS協会のみなさんともつながりができました。主人のような重度の病気は障害者自立支援法の対象になり、医療・介護費用の九割は公的支援が受けられるはずだ、ということも協会の方に教えられてはじめて知りました。しかし住んでいる新宿区の区役所に問い合わせたところ、「六十五歳以上の方は介護保険を利用してください。障害者が増えているので、自立支援法の枠は一杯なんです」とすげない返事。「隣の中野区では自立支援法を使えるようになっているはずですが」とさらに尋ねても、「中野区に引っ越されたらどうですか」と言わんばかりの対応です。さんざん税金を払わされたあげく、いざ障害を抱えても何もしてくれないのか、と本当に腹が立ちました。ちょうど取材に見えたTBSの方が、「それはおかしい。ニュースで取り上げましょう」と言ってくれて放映されたのです。その後、新宿区も非を認め、自立支授法の適用を受けられるようになりました。夜中にへルパーさんを頼むことができるようになり、ようやく夜眠れるようになったのです。」(『文芸春秋』)

 
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たまたまその放送を見ていましたので驚きました。有名人だから話題になり、是正もされたとしたら、それまでに何人もの人たちが断られている可能性があります。それは、障害者自立支援法そのものがもっている性格によっています。

今年1月の政府と訴訟団の基本合意に次のような項目があります。

 「三 新法制定に当たっての論点 原告団・弁護団からは、利用者負担のあり方等に関して、以下の指摘がされた。① 支援費制度の時点及び現在の障害者自立支援法の軽減措置が講じられた時点の負担額を上回らないこと。② 少なくとも市町村民税非課税世帯には利用者負担をさせないこと。③ 収入認定は、配偶者を含む家族の収入を除外し、障害児者本人だけで認定すること。④ 介護保険優先原則(障害者自立支援法第7条)を廃止し、障害の特性を配慮した選択制等の導入をはかること。」 
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篠沢先生の放送時に新宿区だけのようかのような報道が繰り返されました。法がもっている問題であり、全国的なものなのです。厚生労働省はここでも「指導」して是正するとしました。法そのものの問題に触れないようにしてきたように思います。


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コメント 1

pn

なんのための法なんでしょうかね。
by pn (2010-08-23 21:03) 

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